初心者でもできる投資信託を選び方

このページでは、投資信託を使ってプロの運用を真似する方法をご紹介します。

初心者が投資信託を選ぶのは難しそうな気がするが…」でご紹介したように、金融機関の窓口に行って相談するのはちょっと危ない感じがします。

やっぱり、投資信託は自分で選ばないといけません。

でも、知識が無い人には、1,000本以上もある投資信託から投資すべき投信を選び出すのは非常に難しいことです。
そこで、プロがやっていることを真似してしまおうというのがこのページでの提案です。

ここでプロと言っているのは、年金基金などを実際に運用している人たちのことを指していると思ってください。
企業年金や国の年金の運用スタイルを取り入れようということを考えています。

次の方針を守ればプロに近い運用ができる

プロと同じような運用をするのは、実際はとても簡単です。
次のようなルールを守るだけでOKです。

●日本の株式、日本の債券、外国の株式、外国の債券に分散する
●日本株式、外国株式、外国債券の比率は1:1:1とする
●リスクを下げたければ日本の債券の割合を増やす
●インデックスファンド中心で運用する

たったこれだけです。
これだけを守れば、少なくともプロとそれほど変わらない成果は残せるでしょう。

実際は、年金基金の運用者たちは細かい分析をして、さらにいい運用を目指して細かい計算をしています。
でも、上の方針だけでも、プロにかなり近い運用が可能です。

プロが上記のような運用をしている証拠

ここまで読むと、実際にプロが上記のような運用をしている証拠が見たいと思うはずです。
証拠が無ければ、私が勝手に書いていてもわかりませんよね。

そこで、実際の事例を挙げて、私の一人よがりでないことをお示ししましょう。

まず、国民年金基金連合会の運用方針を見てみましょう。
インターネットで調べてみると、簡単に見つかります。

それによると、国民年金基金連合会では、次のような方針で運用をしていることがわかります。

国内債券:25%
外国債券(円ヘッジ):10%
外国債券:12%
国内株式:25%
外国株式:28%

まず、日本の株式・債券、外国の株式・債券に分散しているのが分かっていただけると思います。
そして、日本の株式と外国の株式、外国の債券の比率は、おおよそ1:1:1になっているのも確認できます。

続いてもう一つ見てみましょう。
次は国の年金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人というところの運用方針です。

国内債券:67%
国内株式:11%
外国債券:8%
外国株式:9%
短期資産:5%

こちらも、日本の株式と外国の株式、外国の債券の比率が、おおよそ1:1:1になっているのが分かると思います。
日本株が若干多いですけどね。

年金積立金管理運用独立行政法人は国の年金という性格上、安全な運用が求められています。
ですから、国内債券の比率がかなり多くなっています。

つまり、リスク調整を国内債券で行っているわけです。

この2つの例を見る限り、次の3つのポイントは嘘でないことがお分かりいただけるはずです。

●日本の株式、日本の債券、外国の株式、外国の債券に分散する
●日本株式、外国株式、外国債券の比率は1:1:1とする
●リスクを下げたければ日本の債券の割合を増やす

その他の年金基金などの運用を知りたければ、「年金基金 運用方針」などのワードで検索してみてください。
それぞれの基金で特色はありますが、概ね上のような線で運用しているのが分かると思います。

インデックスファンドでの運用とは

さて、最後に残ったのが「インデックスファンドを中心に運用する」という部分です。

インデックスファンドというのは何かというと、株式などの指数に連動する投信の事を言います。
株式指数というのは、TOPIX とか日経平均などのことですね。

そして、連動するというのは、指数と同じ割合で投信の価格が動くということです。
要するに、市場と同じ投資結果が得られる投資です。

例えば、TOPIX に連動する投資信託を買ったとします。
TOPIX が2%上昇すると、インデックスファンドの基準価額も2%あがります。

逆にTOPIX が1%下落すると、投資信託の基準価額も1%下がります。

年金基金などの運用のプロは、インデックスファンドを中心に運用しています。
日本債券、日本株式、外国債券、外国株式のそれぞれに指数があり、それに連動するファンドを使って運用しているのです。

年金基金などの運用では、パッシブ運用(現実にはインデックス・ファンドによる運用となる)を7-8割利用して、残りをアクティブ・ファ ンドに委託する「コア・サテライト型」と言われる運用スタイルを使うことが多い
http://plaza.rakuten.co.jp/isyamazaki/diary/201008200000/

現在では、日本株式だけでなく、日本債券、外国株式、外国債券のインデックスファンドが投資信託として販売されています。
ですから、私たちも、それらを使ってプロと変わらない運用ができます。

具体的には次の投信を買おう

さて、ここまでの説明で、プロのまねをするための基本的な方法は理解いただけたと思います。
でも、実際に行動するとなると、まだ困ってしまうという人もいるでしょう。

インデックスファンドがいいのは分かったとはいえ、具体的にどのインデックスファンドを選べばいいか分からないからです。

そこで、次のページでは、具体的に購入するのにふさわしいインデックスファンドをご紹介します。

完全にまねをする必要はありませんが、手数料が安くて良い投資信託だと思っています。
ですから、参考になるのではないでしょうか。


初心者のための投資信託の選び方

投資信託での資産運用を考えるなら、その前にiDeCoの検討を

投資信託での運用を考えているあなた。その前にiDeCo は活用していますか?

iDeCo なら、投資信託を使った資産運用ができる上に、有利な節税の仕組みもあります。条件が整えば、年間数十万円単位の節税になる人もいます。この有利な仕組みを使わない手はないでしょう。

ちなみに、手数料等を考慮すると、iDeCo の窓口金融機関にはネット証券がお勧めです。興味がある方は資料請求から。

投資信託では金融機関はどこを使う?

投資信託を使って資産運用をするならSBI証券がおすすめです。取り扱い本数が2,500本以上とかなり多く、顧客満足度も高い証券会社だからです。

投資信託の積立をして長期的な資産形成をする場合も、やっぱりSBI証券が良いでしょう。銀行や信用金庫からの自動引き落しに対応していて、とても便利です。月々100円から積立てられるのもメリットですね。

ETF を選ぶ人は手数料にこだわっている人が多いはずです。もしそうなら、証券会社に支払う売買手数料にもこだわるべきですよね。大手証券会社の窓口なんかで買ったら、手数料が高くなって本末転倒です。

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