最近は資産運用というと、投資信託を勧められることが多いです。でも、投資信託を使って運用するのは本当にベストな選択なのでしょうか?
ベストといわないまでも、合理的な選択なのかどうかは気になるところですよね。それに、他にもっと良い選択肢があるのなら、投資信託を使う必然性は無いですし。
この当たりの点について、ちょっと考えてみましょう。
機関投資家も投資信託的なものを使って運用している
まず、投資信託がそれほど悪い選択ではないという話からはじめましょう。
金融資産に投資するのは個人の投資家だけではありませんよね。機関投資家と呼ばれる、組織として資産を運用する所も存在します。具体的に言うと、生命保険とか年金基金は株式に投資して運用しています。
機関投資家がどうやって投資をしているかというと、実は、投資信託的な、ファンドというものを使って運用していることが多いのです。特に年金基金などはファンドを使った運用がほとんどでしょう。
つまり、私たちが投資信託を使って運用をするのは、機関投資家と同じ方法を取っていることになります。その意味では、投資信託を選ぶことは、必ずしも悪い選択ではないといえそうです。
ここまでが、投資信託を選ぶのが合理的な理由です。
ベストの選択とも言えない
ただ、投資信託を選ぶことは、必ずしもベストの選択とは言えません。その理由は簡単で、手数料が高いんですよね。
機関投資家向けのファンドは、投資信託よりも大幅に手数料が安いことが多いです。やっぱり、大口で運用している人たちは、コストに対してもシビアなんでしょうね。手数料が高いものを作っても、簡単には買ってくれないのでしょう。
その一方で、多くの投資信託は、べらぼうに手数料が高いように感じられます。ちょっと投資をかじったことがある人なら、手数料を見ただけで避けるレベルの高さです。
投資信託を作る金融機関も、「どうせこいつら手数料の高さなんて気づかないだろう」なんて思っているのでしょうね。まあ、大口の投資家に比べて、私たち個人投資家を相手にするのは、金融機関としてコストがかかるというのもあるのでしょうけどね。
何にしても、多くの投資信託の手数料は高いのです。しかも、相当。
どう対処する
そこで、どうするのが良いのでしょうか。
一つ考えられるのは投資信託を使わないという選択です。手数料が高いことが分かっているのですから、避けるというのも一つの見識でしょう。
ただ、投資信託と言うのは、プロも使うような理にかなった商品でもあります。簡単に選択肢から外してしまうのももったいない感じがします。
それでは、投資信託を利用するという方向で考えるのなら、どうしたら良いのでしょうか。
上にも書いたように、投資信託の問題点は手数料の高さです。それなら、手数料の安い投資信託を利用すれば、問題は解決しますよね。
具体的には、インデックスファンドと呼ばれる投資信託を使えば、手数料は大幅に引き下げることが可能です。あるいは、ETF という上場型の投資信託を選んでもいいでしょう。
これらの投資信託を使うと、運用に関する手数料を大幅に小さくすることが出来ます。実質的に、機関投資家と大きく差がない条件での運用が可能なはずです。
投資信託での資産運用を考えるなら、その前にiDeCoの検討を
投資信託での運用を考えているあなた。その前にiDeCo は活用していますか?
iDeCo なら、投資信託を使った資産運用ができる上に、有利な節税の仕組みもあります。条件が整えば、年間数十万円単位の節税になる人もいます。この有利な仕組みを使わない手はないでしょう。
ちなみに、手数料等を考慮すると、iDeCo の窓口金融機関にはネット証券がお勧めです。興味がある方は資料請求から。

投資信託では金融機関はどこを使う?
投資信託を使って資産運用をするならSBI証券がおすすめです。取り扱い本数が2,500本以上とかなり多く、顧客満足度も高い証券会社だからです。
投資信託の積立をして長期的な資産形成をする場合も、やっぱりSBI証券が良いでしょう。銀行や信用金庫からの自動引き落しに対応していて、とても便利です。月々100円から積立てられるのもメリットですね。
ETF を選ぶ人は手数料にこだわっている人が多いはずです。もしそうなら、証券会社に支払う売買手数料にもこだわるべきですよね。大手証券会社の窓口なんかで買ったら、手数料が高くなって本末転倒です。
スポンサードリンク
スポンサードリンク
関連した記事を読む
- マザーファンドを使って運用するのがファミリーファンド方式
- 投資信託での資産運用に関する基本的な疑問と答え?
- 日経平均やTOPIX が下がったときに、ETFや投資信託を使って儲ける方法
- 投資信託で老後のための資産運用は可能?
- ETF を使ってアメリカの長期国債に投資をする