投資信託に損切りするタイミングなんてあるのか?

このページでは、投資信託の損切について考えてみましょう。

でも、いつ損切りするのが正解かという話ではありません。そもそも損切なんて、する必要があるのかという点についてです。

投資信託の損切はどう考えればいい?

株式投資の入門書などでは、一定額の損失が出た場合に機械的に売却することを勧めていることが多いです。例えば、「買値から20%下がったら、売ってしまいましょう」というようなアドバイスですね。

こういうふうに価格が下がった事を受けて売却することを損切りといいます。カタカナ言葉でロスカットということもあります。

それでは、投資信託への投資では、こうしたロスカットはどう考えれば良いのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。

分散投資や長期投資をする場合は、さらに意味不明なルール

もしあなたがポートフォリオを作って長期投資をしている場合、損切というのは全く必要がありません。投資信託の基準価額が上がろうが下がろうが、持ち続けるのが正解です。

ポートフォリオを使った分散投信の基本は、色々な種類の金融商品を買うことで、価格変動リスクを小さくすることです。例えば、投資信託を使う場合は、日本株、外国株、日本債券、REIT といった具合に複数の資産に投資することになります。

このように分散することで、外国株の投資信託の基準価額が下がっても、日本株の投資信託の基準価額が上がるなどして、全体として変動が小さくなるのです。これが分散投資の基本中の基本です。

という事は、基準価額が下がったら損切りをするなんていうことをしたら、この中で例えば外国株だけ売ってしまうということですよね。これって、自ら分散投資を放棄してしまうことになるわけです。

はっきり言って、こんなの滅茶苦茶ですよね。

これは長期投資の考えにも反します。株式投資においては10%や20%の価格変動は普通にあることです。そのぐらいで機械的に損切りをしていたら、分散投資なんて出来るはずがありません。

基準価額が下がったら買い増してください

本当に適切な長期投資や分散投資をしているのなら、取るべき行動はむしろ逆なのです。下がった投信を買い増しして資産の比率を保つべきなのです。こういう考え方をリバランスといいます。

例えば、日本株は金融資産全体の2割持つと決めていたとしましょう。ところが日本経済の不調で、日本株の投資信託の基準価額が15%まで下がったとします。

こういうときには、日本株の投信を買いまして20%に近い比率まで戻す方が合理的なはずなのです。

繰り返しますが、損切りは合理的でないというだけでなく、本来取るべき行動の逆なのです。

そもそも機械的な損切りに合理性は無い

ここまで書いてきたように、長期投資を前提としているなら、機械的な損切りルールを持ち込むことは反対です。全く合理的とは言えない選択だからです。

それでは、短期的な売買を考えている場合はどうでしょうか。あるいは、なんとなく良さそうだという理由で投資信託を選んでいた場合はどう判断すれば良いのでしょうか。

例えば、インド経済が好調そうだという理由で、インド株の投資信託を10蔓延分買ったとします。しかし、インドが予想外の不景気で、これが8万円の価値しかなくなってしまいました。

こんな場合は、売った方が良いのでしょうか。それとも、回復するまでもち続けるのが良いのでしょうか。

持っている株式やら投資信託を売却するかどうかは、次のような選択肢の中で、結果的にどれが一番有利かで考えるべきでしょう。

  • その株式や投資信託を保有し続ける
  • 売却して違う金融商品を買う
  • 売却して現金化する

下がっても将来大きく上がると思っていれば、その投資信託を売る必要性はありません。上がると思っているのだら、買い増しをしたっていいくらいです。

将来上がる可能性が小さい、あるいは少しは基準価額が上がる程度なら、別の投資先を考えます。投資信託は何千本も存在するわけですから、もっといい選択肢は必ず存在するはずですよね。

基準価額が下がった投資信託は思い切って売ってしまい、可能性が大きそうな別の投資商品に乗り換える。これが賢い選択です。

ただ、他に良さそうな金融商品が見つからないという事もあるでしょう。そういう場合は売ってしまった後に、大事に現金として持っていてください。儲かりそうだと思う金融商品が無いのに、無理に投資をすることはありませんからね。

敢えてメリットを挙げてみると

最後に、敢えて機械的な損切りのメリットを挙げてみましょう。一応バランスを取ってね。

まず、損失を確定してしまえるので、ストレスからは開放されるということは言えるでしょうけどね。これは意外と重要なポイントです。

世の中には、少しでも投信や株の価格が下がると、不安で仕方がなくなる人がいるようです。また明日も下がってしまうのではと思うようですね。こういう人にとっては、機械的な損切は、予想以上に損をすることはないという安心材料になります。

また行動経済学によれば、「金融商品の価値が下がったときにはそれを売りにくくなる」というおかしなバイアスがかかるそうです。機械的に売却すれば、そういうのを防ぐ効果はありそうですね。

まあ、メリットとしてはこの程度です。

別のルールを設けてみてはいかがでしょうか

長期投資や分散投資を考えているのなら、上に書いたようなものとは違うルールを考えてみた方が良いかもしれません。投資に対する不安やストレスを軽減できるようなルールが望ましいですよね。

個人的には、冗談でもなんでもなく、普段は基準価額をチェックしないというルールが良いのではないかと思います。放置しておくのです。

毎日、上がった下がったで一喜一憂しているから、おかしなことになるんですよね。ですから、普段は放っておけば良いのです。

分散投資ができている限り、これで全く問題がありません。投資信託の基準価額のチェックは半年とか1年に1回しておけば十分でしょう。

あとは、分散投資の基本ですが、国内外の株式や債券の保有比率を決めておき、それを崩さないというルールを守ることですね。必要があれば、上で書いたように、リバランスをします。

多分、線を引いてそれを超えたら問答無用の損切りなんてするよりは、余程マシなルールだと思います。

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