投資信託の基礎知識| これだけは理解しておきましょう

投資信託という金融商品は、ほとんどの人が知っているでしょう。しかし、その仕組みには意外と分かりづらいところもあります。

そこでこのページでは、最低限理解しておきたい投資信託の基礎知識について、Q&A形式でご紹介したいと思います。項目としては十ちょっとかな。

とりあえず、これだけは理解して頂きたいと思います。

理解しておきたい投資信託の基本

投資信託って何だろう?

投資信託というのは、凄く簡単に言ってしまうと、人々からお金を集め投資のプロが運用してくれる仕組みです。プロが運用してくれるので、全くの投資の素人でも合理的な資産運用が出来ます。また、小額で分散投資ができるのも、大きな特徴の一つと言えるでしょう。

参考:投資信託とは

投資信託はいつ買えるの?

現在は、好きな時にいつでも注文できる追加型と呼ばれる投資信託が主流です。

ネット証券を使えば24時間365日注文できます。窓口で買う場合も営業時間中なら原則としていつでも購入可能です。

しかし、例外もあります。単位型とよばれる投資信託は、募集期間が決まっていて、その期間を過ぎると購入できません。情報を見逃すと、購入することが出来ないわけです。

ただ、追加型の投資信託が圧倒的に多いので、それほど心配要らないでしょう。投資信託は、いつでも買えると覚えておきましょう。

以前は単位型も多かったようですけどね。

投資信託はいつでも解約して現金化できるの?

投資信託は、基本的には運用期間中でも解約できるものが多いです。しかし、クローズド期間という、解約できない期間を設けている投資信託もあります。

まあ、基本的には途中換金できると思っておいて良いでしょう。例外があるということです。

参考:投資信託はいつでも解約して現金化できるの?

投資信託は誰が作るの?

投資信託は、投資信託会社によって作られます。また、投資信託を運用したり、運用の報告書を作るのも投資信託会社の仕事です。ちなみに、正確には、投資信託を「設定する」といいます。

ちなみに、投資信託会社は委託会社とも呼ばれます。投資信託のパンフレットには、委託会社と書かれていることの方が多いです。

参考:投資信託は誰が作る(設定する)の?

投資信託は誰が運用するの?

投資信託は投資信託会社と呼ばれる会社で運用されます。投資信託を設定するのと同じ所ですね。○○投資顧問というような名前がついていることが多いです。

投資信託会社の中の誰が運用するかというと、ファンドマネージャーと呼ばれる人が運用することになります。ファンドマネージャーは、証券アナリストなどの仕事についていた人がなる事が多いようですね。

投資信託はどこで買えますか?

投資信託は、様々な金融機関で買うことが出来ます。投資信託を販売する会社を販売会社といいます。

証券会社はもちろんですが、銀行や信用金庫、生保会社などでも販売会社になることがあります。また直販と言って、投資信託会社が投資信託を直接販売する場合もあります。

また、金融機関の窓口だけでなく、ネット経由で購入できる所も多いです。

参考:投資信託はどこで買うのが良いのだろうか?

投資信託の資産は誰が預かっているの?

私たちが買った投資信託の運用資産は、販売会社から受託会社と呼ばれる会社に移されます。その後、運用資産は受託会社が管理することになります。ですから、投資信託会社にも、販売会社にも運用資産は残っていないわけです。投資信託を販売する会社と、資産を運用する会社、資金を管理する会社が分かれているわけですね。

ちなみに、信託銀行が受託会社としての業務を行います。

投資信託の販売会社が倒産したらどうなりますか?

投資信託を販売している銀行や証券会社が倒産しても、私たちの資産は守られています。その理由は簡単で、投資信託の運用資産は受託会社が管理しているからです。

実際に販売会社が倒産したら、多少の事務手続きは発生するでしょう。また、すぐには投資信託を売却できないかもしれません。でも、それ以上の問題は起こりません。金銭的な意味では、守られていると言って良いでしょう。

投資信託を運用している投資信託会社が倒産したどうなりますか?

投資信託会社が倒産しても、私たちの資産は守られています。なぜなら、投資信託会社は1円も運用資産を預かっていないからです。

運用資産はどこにあるかというと、受託会社である信託銀行にあるのです。預けている資産という意味では、心配無用です。

受託会社が倒産したらどうなるの?

販売会社が倒産しても、投資信託会社が倒産しても、私たちの資産は守られていました。それでは、資産を管理している受託会社が倒産したどうなるのでしょう。

実は、受託会社が倒産しても、私たちの資産は守られます。というのも、投資信託の運用資産と言うのは、別管理されているのです。この資産の管理に関しては、行政のチェックも入っているので心配いりません。

投資信託にはどんな手数料がかかるの?

投資信託には様々な手数料がかかりますが、特に大きいのは販売手数料と信託報酬の2つです。この2つは覚えておきましょう。

販売手数料は、その名のとおり、投資信託を買うときに販売会社に支払う手数料です。投資信託によっては全くかからないこともあります。販売手数料がかからない投資信託を、特にノーロードファンドといいます。

ちなみに、信託報酬は販売会社によって異なることがあります。同じ投資信託を買っても、A社では販売額の3%の手数料を取るのに、B者では手数料がかからないということがおこりうるのです。ですから、投資信託を買うときには、販売手数料の比較は必ず行うようにしましょう。

信託報酬は運用や報告書の作成などの事務の対価として支払う手数料です。運用している資産に対して年○%と設定されています。運用資産から天引きされるので、追加の支払いは必要ありません。

参考:販売手数料と信託報酬 投資信託は高コストだから損?

元本保証の投資信託はあるの?

投資信託では元本保証はありません。

ただ、元本を割らないような安全な運用をしている投資信託は存在します。過去の実績を見る限り、元本保証にかなり近い商品だといって良いでしょう。

それでも、厳密には元本保証ではないので、将来的に絶対に元本割れをしないとは言い切れません。ご注意を。

投資信託はどのくらい儲かるの?

投資信託がどの程度もうかるかは、原則としてはやってみないとわかりません。

ただ、常識的な線というのはあります。例えば株式だったら、1年で6%プラスインフレ率あたりのリターンが得られるというのが常識的なところでしょう。

参考:投資信託はどのくらい儲かるのだろうか?

投資信託はどんな金融商品で運用されるの?

投資信託はどんな金融商品を使って運用されるのでしょうか。

代表的なのは株と債券の2つです。国内の株式や債券に限らず、外国のものにも投資されます。

そのほかには、不動産や貴金属なども投資対象になることがあります。最近は、様々なものに投資できるようになっています。

参考:何に投資する投資信託か知ろう

投資信託を運用する人は運用が上手なの?

投資信託を運用する人をファンドマネージャーといいますが、過去の運用成績を見る限り、全体としてはビックリするほど運用が上手いわけではありません。期待しすぎは禁物でしょう。

投資信託はいくらから買えるの?

基本的には1万円から購入可能なものが多いようです。しかし、中には10万円以上からしか受け付けていないような投資信託も存在します。

個別の株や債券ではなく投資信託を利用するメリットは何?

これに関しては様々な意見があるでしょうが、個人的には、初心者が分散投資できるのが投資信託の最大のメリットだと思っています。知識が無い人が分散投資をしようと思っても、なかなか難しいものですから。

また、1万円からと、比較的小さな初期費用で始められるのも大きいと考えています。

投資信託の損得はどうやって知るの?

投資信託には、基準価額という1万口(投資信託によっては1口)あたりの価額を示す数字があります。株式投資で言う株価のようなものです。

この価額の変化を追うことで、自分の購入した投資信託の損益を知ることが出来ます。

参考:投資信託の基準価額って何?

投資信託での資産運用を考えるなら、その前にiDeCoの検討を

投資信託での運用を考えているあなた。その前にiDeCo は活用していますか?

iDeCo なら、投資信託を使った資産運用ができる上に、有利な節税の仕組みもあります。条件が整えば、年間数十万円単位の節税になる人もいます。この有利な仕組みを使わない手はないでしょう。

ちなみに、手数料等を考慮すると、iDeCo の窓口金融機関にはネット証券がお勧めです。興味がある方は資料請求から。

投資信託では金融機関はどこを使う?

投資信託を使って資産運用をするならSBI証券がおすすめです。取り扱い本数が2,500本以上とかなり多く、顧客満足度も高い証券会社だからです。

投資信託の積立をして長期的な資産形成をする場合も、やっぱりSBI証券が良いでしょう。銀行や信用金庫からの自動引き落しに対応していて、とても便利です。月々100円から積立てられるのもメリットですね。

ETF を選ぶ人は手数料にこだわっている人が多いはずです。もしそうなら、証券会社に支払う売買手数料にもこだわるべきですよね。大手証券会社の窓口なんかで買ったら、手数料が高くなって本末転倒です。

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