なぜ?投資信託の4割が未だに毎月分配型らしい(楽天証券のデータより)

以前よりはだいぶ下火になってきましたが、毎月分配型の投資信託は根強い人気があるようです。このページでは、そのあたりの事情について書こうと思います。

■ 毎月分配型の投資信託とは

ただその前に、毎月分配型の投資信託について簡単にご説明しましょう。と言っても、説明は簡単です。

投資信託は定期的に、運用資金を投資家に返すことがあります。そのお金のことを分配金といいます。この分配が毎月あるので、毎月分配型というわけです。

ちなみに、分配金というのは運用益が分配されると思っている人も多いかもしれません。しかし、必ずしも正しくありません。運用益が出ていない場合でも、運用資金を取り崩して分配に充てることも多いのです。1
(■ 毎月分配型の投信託は得でもなんでもありません。自分のお金が毎月戻ってきているだけ

未だに約4割の投資信託が毎月分配型

毎月分配型の投資信託に関しては、以前から批判がありました。元本を取り崩して分配にあてているケースも多いのに、セールストークで利息のようなものだと説明されることがあるからです。

実態以上に有利なものだと説明されることがあるようなのです。そして、それを信じた人も多かったみたいですね。

そして、お役所もこの売り方は問題だと考えたようです。2012年には金融庁が規制強化をしています。
(■ 毎月分配型の投資信託を規制へ

こういう事情がありましたから、毎月分配型の投信は減っているだろうと思ったのです。しかし、まだかなりの本数が残っているようです。

具体的には、約4割の投資信託は、未だに毎月分配型であると考えられます。このことは、楽天証券の投資信託の検索機能を使うと分かります。

楽天証券の場合、1,400本の投資信託を扱っています。そして、毎月分配型の投資信託を選ぶと、563本がヒットするのです。

1,400本というのはかなり多いサンプルです。ですから、投資信託業界全体で見ても、これに近い状態であると考えて良さそうです。

何が良いのか分からないが根強い人気はあるようだ

個人的には、毎月分配型の投資信託の良い点がわかりません。結局、運用資金から自分のお金が戻ってくるだけなんですよね。

運用するために投資信託を買ったのに、お金が戻ってきたら意味ないですよね。これを有利だと思わされているとしたら、ちょっと間抜けですよね。

でも実際は、そういう人が多いようです。このおかしさに早く気づいて欲しいと思っています。でも、あの本数を見ると、なかなか思ったようには行かないようですね。


  1. 分配金について、ちょっと補足をしておきましょう。

    上に書いたように、分配金というのは必ずしも利益の還元ではありません。運用に失敗して利益が出ていなくても、分配金を払うことがあります。

    ですから分配金の機能としては、運用資産を取り崩して投資家に返しているだけと言う方が正確です。運用益も運用資産の一部ですから、儲けていようがいまいが、分配金は運用資金の返却に過ぎないのです。勘違いしている人が多いのですが、重要なポイントです。

    一般的に、分配金を払うということは投資をする上で有利とはいえません。なぜなら、お金を増やそうと思って投資信託を買ったのに、増やすことを放棄してお金を返却していることになるからです。ですから、分配があるから有利などということは全くの誤解です。むしろ逆だと考えてください。 []

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