みずほ証券の店頭に、かなり豪華なパンフレットが置かれていました。パンフレットというよりは冊子と言った方が正確でしょうか。全部で18ページもあります。
どんな商品の案内かというと、トルコの株式に投資する投資信託をの販売用資料です。正式名称が「みずほAKトルコ株式ファンド」といいます。
現在のところみずほ証券でしか販売されていない投資信託です。名前に「みずほ」と入っているので、おそらく他社で販売されるようになるとしても「みずほ銀行」くらいでしょう。
というのも、委託会社(投資信託会社)はDIAMアセットマネージメントという会社で、みずほ証券とは無関係の会社だからです。ですから「みずほ」という名前がつく金融機関以外で売ったら、ややこしい話になりますよね。
それにしても、みずほ銀行とみずほ証券は投信の名前に「みずほ」と入ったオリジナルの投信を売るのが好きなようです。何かマーケッティング上のメリットでもあるのかなあ。とにかく、独自路線をアピールしたがり傾向はあるようですね。
出来立ての投資信託です
さて、この投資信託は設定日が2013年11月1日ということです。これを書いているのが10月22日なので販売前の募集期間の真っ最中です。まだ運用が始まっていないわけですね。
ですから、みずほ証券としても頑張って売りたかったという事情はあるのでしょう。今のところ一社でしか販売していないので、頑張って売らないといけないという事情はありそうです。
かなり豪華な冊子ですから、力が入っているのは分かりますね。これ一冊作るのも、結構なお金はかかるでしょう。
でも率直に言って、この投信売れるのかなあ。全くそんな気がしないのですが。
トルコって反政府運動があったよね
この投資信託の売れ行きに疑問を持っている理由は簡単です。トルコってつい数ヶ月前に反政府運動が起こったところですよね。しかも、結構大規模の。
今では、一応の収束はしたのかなあ。何にしても、そんなころの株式なんて、普通は買いたいと思わないですよね。
ちなみに、この反政府運動では、直接的に経済に影響を及ぼすようなことも起こっています。例えば、EU加盟の交渉が一部中止されたりというようなことが起こったようですね。
一応落ち着いたとしても、いわゆるカントリーリスクが高い状態です。エジプトみたいに再燃なんてこともあるかもしれません。
ですから、このタイミングで投資信託を設定しようと思った感覚が良くわかりません。だって、パンフレットの「トルコ」という文字を見た瞬間に、ちょっとビックリしましたもから。「今トルコ?」って。
トルコが成長すると思えば買っても良いのかもしれないが
国内的な不安要素以上に、成長を期待できると思えば、この投資信託を買っても良いのだとは思います。多分、そのあたりに魅力があるという判断で、商品化をしているのでしょう。
残念ながら、実際に経済成長に魅力があるのかどうか、私には分からなかったですけど。見る人が見れば、違う判断をするのでしょう。
あと、手数料が高いのもちょっと気になりますね。信託報酬が1.785%(消費税5%時点)もかかります。海外株式だとしても、ちょっと高いですよね。カントリーリスクが大きい上に手数料が高いって言うのは…ね。
でも、他社のトルコ株の投信を見てみましたが、手数料はこんなものなのかな。まあ、他社がどうだろうと、高いものは高いですけど。
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ETF を選ぶ人は手数料にこだわっている人が多いはずです。もしそうなら、証券会社に支払う売買手数料にもこだわるべきですよね。大手証券会社の窓口なんかで買ったら、手数料が高くなって本末転倒です。
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