GPIF の期待リターンの資料によると、国内債券の期待リターンは3.0%なのだそうです。GPIF というのは、公的な年金の運用方針を考えている組織ですね。
期待リターン3.0%というのを、もうちょっと簡単な言葉で言いかえましょう。過去のなど実績などから考えると、100万円債券に投資すると1年で平均3万円くらいの収益が期待できると言うことですね。もっと増やせるかも知れないし、逆に減ってしまうかもしれない。それでも、確率的に考えると、3.0%ぐらい増えるということです。
GPIF はほとんどインデックス運用をしているはずです。つまり、市場平均程度になるように機械的に運用されているはずです。ですから、この数字は、投資信託の期待リターンを考えるときに参考になるでしょう。なぜなら、市場の平均の期待リターンに近い数字になるはずだからです。
これを参考にして、国内債券の投資信託の期待リターンを考えてみましょう。
手数料が高いのが最大の違い
GPIF の運用と投資信託の運用で最大の相違点は、何と言っても手数料の高さでしょう。
GPIF の運用は規模が多いので、手数料はそれほどかからないものと考えられます。純資産との比率で考えれば、かなりゼロに近くなっているはずです。その一方で、投資信託の手数料は馬鹿になりません。この差を考慮しないといけないのです。
一般的に、国内債券の投資信託は、手数料が低めに設定されています。1%以下くらいで設定されることが多いですね。モーニングスターによると2009年の国内債券の投信の信託報酬は平均が0.59%なのだそうです。
ということから考えると、国内債券の投資信託の期待リターンは2%台の真ん中あたりと考えておくと良さそうです。100万円投資すると、2万円ちょっとは増えることが期待されるということですね。
国内債券に投資をする時には、大体この程度だと理解しておくのが良いでしょう。この投資が有利と課が得るかどうかは、人それぞれだとは思いますけど。
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ETF を選ぶ人は手数料にこだわっている人が多いはずです。もしそうなら、証券会社に支払う売買手数料にもこだわるべきですよね。大手証券会社の窓口なんかで買ったら、手数料が高くなって本末転倒です。
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