地方銀行や信用金庫が投資信託を扱う状況を調べているシリーズの3つ目です。磐田信用金庫という信用金庫についてみてみましょう。
磐田信用金庫は、名前から分かるように、静岡県磐田市を中心にする信用金庫です。サイトを見る限り、浜松市にも多くの店舗があるようですね。その他、周辺の袋井市や掛川市などにも店舗があります。
全部で33店舗あるようですから。また、預金残高は6,423億円1 ということです。信用金庫としては、平均的なところなのでしょうかねえ。そんな金融機関です。
磐田信用金庫が扱う投資信託
磐田信用金庫の場合は、14本の投資信託の取扱があります。国内外の株式及び債券の投信の取扱があります。ですから、一通り揃っているとは言えそうです。ただ、一部の資産でちょっと偏りがある感じもします。
数が少ないので、とりあえず、磐田信用金庫が扱う全ての投資信託をご紹介しましょう。
- しんきん公共債ファンド (愛称:ハロー・インカム)(しんきんアセットマネジメント投信)
- ニッセイ日本インカムオープン (愛称:Jボンド)(ニッセイアセットマネジメント)
- DIAM高格付外債ファンド(愛称:トリプルエース) (DIAMアセットマネジメント)
- ニッセイ/パトナム・毎月分配インカムオープン (ニッセイアセットマネジメント)
- グローバル・ソブリン・オープン (国際投信投資顧問)
- 世界のサイフ (投信委託会社 / 日興アセットマネジメント)
- DIAM高格付インカム・オープン(愛称:ハッピークローバー) (DIAMアセットマネジメント)
- しんきんインデックスファンド225 (しんきんアセットマネジメント投信)
- トヨタグループ株式ファンド (トヨタアセットマネジメント)
- GS BRICs株式ファンド(ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント)
- 三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド (三井住友アセットマネジメント)
- しんきんJリートオープン (しんきんアセットマネジメント)
- 三井住友・グローバル・リートオープン(愛称:世界の大家さん)(三井住友アセットマネジメント)
- しんきん3資産ファンド (しんきんアセットマネジメント投信)
以上の14本の取扱があります。資産別の内訳としては次のような感じですね。
- 国内債券:2本
- 海外債券:5本
- 国内株式:2本
- 海外株式:2本
- REIT :2本
- バランス型:1本
海外株式が酷いな
とりあえず問題だと思うのが、海外株式の投資信託です。BRICs と中国の2つの投信しかありません。この2つの投信が問題だとは言いませんが、先進国に投資するような投信がないのは問題です。
出来れば、先進国全体に投資するインデックスファンドがあれば良いですね。それが無くても、せめて、先進国全体とか世界全体に投資するような投信があると利用できるような気がします。
はっきり言って、ここで扱う投信だけで分散投資することは出来ないようです。投資家の立場だと、ちょっと厳しいですね。
国内株式の投信も相当偏っている印象です。一本がインデックスファンドなのは良いとして、もう一本が「トヨタグループ株式ファンド」というこの上なく偏った投資信託なのです。どういう基準で選ぶと14本の中の1本にこれが選ばれるのやら。
例えば、100本以上の投信を扱っているのなら、こういう投資信託が入っていても良いとは思うのですけどね。14分の1に入る投信かといわれると微妙です。地域的にトヨタの影響があるのでしょうか。
もう一つ疑問なのが、海外債券が5本もあるという点です。なぜ海外債券ばかりに力を入れているのでしょうか。よく売れるのかなあ。
でも、債券を5本も入れるのなら、海外株式で分散投資に使えそうな投信を1本くらい入れて欲しいものだと思います。
ここで投資をするのはちょっと厳しい
本数が少なくても、使い勝手が良くて手数料が適正な投資信託が揃っていれば良いのです。そういう状況を作ってくれれば、数が少なくても全く問題がありません。
でも、この信用金庫みたいな品揃えだと、投資をする金融機関としてはちょっと選びにくいですね。
極端な話、国内株式と海外株式のまともなインデックスファンドが2本あれば良いんですけどね。海外株式に関しては、どうもあまり期待できないみたいです。
- 「都道府県別の中小・地域金融機関一覧表」より。25年3月末時点のデータ [↩]
投資信託での資産運用を考えるなら、その前にiDeCoの検討を
投資信託での運用を考えているあなた。その前にiDeCo は活用していますか?
iDeCo なら、投資信託を使った資産運用ができる上に、有利な節税の仕組みもあります。条件が整えば、年間数十万円単位の節税になる人もいます。この有利な仕組みを使わない手はないでしょう。
ちなみに、手数料等を考慮すると、iDeCo の窓口金融機関にはネット証券がお勧めです。興味がある方は資料請求から。

投資信託では金融機関はどこを使う?
投資信託を使って資産運用をするならSBI証券がおすすめです。取り扱い本数が2,500本以上とかなり多く、顧客満足度も高い証券会社だからです。
投資信託の積立をして長期的な資産形成をする場合も、やっぱりSBI証券が良いでしょう。銀行や信用金庫からの自動引き落しに対応していて、とても便利です。月々100円から積立てられるのもメリットですね。
ETF を選ぶ人は手数料にこだわっている人が多いはずです。もしそうなら、証券会社に支払う売買手数料にもこだわるべきですよね。大手証券会社の窓口なんかで買ったら、手数料が高くなって本末転倒です。
スポンサードリンク
スポンサードリンク
関連した記事を読む
- 川崎信用金庫で投資信託を買うのは正しい判断か?
- 純資産総額が小さいETF は信託報酬が高いことも
- SBIのSBIグローバル・ラップファンド(愛称:My-ラップ)ってどんな投資信託?利用価値はあるの?
- 住信SBIネット銀行が投資信託の手数料キャッシュバック
- 横浜信用金庫で投資信託を買うのは賢い選択か?