マザーファンドを使って運用するのがファミリーファンド方式

投資信託の中には、ファミリーファンド方式と呼ばれる運用スタイルを取っているものがあります。

ファミリーファンド方式と言うのは、具体的にどのような方法なのでしょうか。簡単に見てみましょう。

マザーファンドを使って運用

ファミリーファンド方式の特徴は、投資信託がマザーファンドと呼ばれるファンドを通して運用をすることにあります。ファミリーファンド方式を図で表すと、次のようなイメージになります。

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投資信託は私達投資家からお金を集めます。通常の投資信託は、株やら債券に投資して運用しますよね。しかし、ファミリーファンド方式では、株や債券ではなく、マザーファンドに投資するのです。

ですから、一部の現金に近い金融商品を除いて、投資信託の所有する資産はマザーファンドの受益証券ということになります。

ちなみに、私達が投資する投資信託は、ベビーファンドと呼ばれます。マザーファンドとベビーファンドで役割分担をするので、ファミリーファンド方式と言うわけです。

ベビーファンドからお金を受け取ったマザーファンドは、そのお金を使って株式や債券に投資することになります。

一本のマザーファンドに対して、複数のベビーファンドが投資することも多いようです。このようなケースでは、マザーファンドはまとまったお金で投資をすることが出来ます。ですから、一本一本の投資信託でばらばらに投資するよりも効率的な投資が出来ると考えられます。

ちなみに、ベビーファンドが投資するマザーファンドは一つとは限りません。複数のマザーファンドに投資されることもあります。例えば、日本株用のAマザーファンドに50%、米国株用のBマザーファンドに30%、欧州株用のCマザーファンドに20%などと言う形で、複数のマザーファンドに投資することも珍しくありません。

それぞれの投資対象に詳しい専門的な知識を持った人が運用できるので、優れた運用成績が期待できます。

イメージをもう一回。

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ファミリーファンド方式の投資信託の具体例

最後に、ファミリーファンド方式を取っている投資信託の具体例をご紹介します。

「BNPパリバ・ブラジル株式オープン」という投資信託では、目論見書のファンドの目的の部分に、次のように説明されています。

BNPパリバ・ブラジル株式オープンマザーファンドへの投資を通じて、主として、ブラジル国内に本社を置く企業、もしくはブラジル国内にて主に事業活動を営む企業が発行する株式(ADR、GDR*等を含みます。)等に実質的に投資を行い、中長期的に投資信託財産の成長を目指した運用を行います。(*ADR:米国預託証書、GDR:グローバル預託証書)

これを読むと分かるように、マザーファンドを通じてブラジルの株式に投資をすることが書かれています。また、投資するマザーファンドは一本のみであることが分かります。

また、「主要な資産の状況」という部分を読むと、ほとんど全てをマザーファンドで運用していることが分かります。

<投資状況(BNPパリバ・ブラジル株式オープン)>

資産の種類:BNPパリバ・ブラジル株式オープンマザーファンド受益証券
国名:日本
純資産比率(%):98.62

資産の種類:現金・預金・その他の資産(負債控除後)
純資産比率(%):1.38

1.38%の現金を除いては、全てマザーファンドに投資されているわけです。

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