手数料で考えればETF(逆にアクティブ運用なんて論外)

投資信託での最大の手数料は、おそらく信託報酬でしょう。1 この信託報酬はアクティブ運用、インデックスファンド、ETF でどの程度違うのでしょうか。

信託報酬は、長期的に見た場合、運用成績にかなりの影響を与えます。ですから、運用スタイルの違いで信託報酬がどの程度違うのかを把握しておくのは、非常に有益でしょう。

このページでは、そのあたりを簡単にチェックしてみましょう。

大雑把な信託報酬をつかんでおこう

まず、信託報酬を高い方から順に並べると次のようになります。

■ 信託報酬を高い順に並べると

アクティブ運用の投資信託

インデックスファンド

ETF

※アクティブ運用の投資信託とインデックスファンドを比べた場合、かなりの差がある(後述)

投資信託の手数料にどの程度の差があるのか、大体のイメージをつかんでおきましょう。

アクティブ運用の投資信託の信託報酬は、年率で1.5%前後ということが多いです。運用する資産によって差はありますけどね。

国内債券の投信は1%を切るものがほとんどでしょう。外国債券、外国株式、国内株式の投資信託なら、大体1.5%程度と言った感じです。

次にインデックスファンドですが、信託報酬は年0.4%台から年0.7%くらいが中心といった感じでしょうか。これも、運用する資産にもよりますけどね。

インデックスファンドの場合、信託報酬は0.8%を超えたら、かなり高い印象です。ただ、稀に1%を越えるようなインデックスファンドもあります。

ETFの場合は、安いものは年0.1%を割ります。中心は年0.1%台から0.5%台くらいでしょう。これも、運用する資産によって違いますけどね。

年1%の信託報酬の差はかなり大きいと考えるべき

アクティブ運用の信託報酬が1.5%前後が中心で、ETF の信託報酬は0.1%~0.6%程度が多いわけです。大雑把に言って、1%前後の信託報酬の差がある事になります。

年1%の手数料の差は、率直に言って運用結果に大きく影響を与えると考えて良いでしょう。

例えば、これを書いている時点の10年物国債の金利が0.6%程度です。15年物の国際だと丁度1%位かな。つまりイメージとしては、アクティブ運用の投信を買うことで、かなりの長期の国債の金利分程度の手数料を余分に取られている事になるのです。

それだけの手数料を取られたら、当然ですがリターンにもかなりの影響はでますよね。影響が無いと考える方が不自然です。

ということで、手数料にこだわるなら、当然、ETF にすべきなのです。最低でもインデックスファンドの利用は考えるべきでしょう。アクティブ運用の投資信託は論外です。

100万円投資した場合1万円余分に払うと言うこと

手数料の差を金額に置き換えてみると、イメージが湧きやすいでしょうか。

投資する投資信託の価値が100万円だとします。手数料で1%の差がつくと言うことは、毎年1万円余分に手数料を取られると言うことです。

アクティブ運用の投資信託が、1万円の差を正当化出来るほど運用が上手なら、利用する価値はあるでしょう。でも、過去の例を見る限り、残念ながら手数料の不利を覆すような上手な運用は行われていないようです。


投資信託での資産運用ならETFを使うのが合理的
  1. 短期の売買だと販売手数料の方が高くつくこともありますけどね。 []

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ETF を選ぶ人は手数料にこだわっている人が多いはずです。もしそうなら、証券会社に支払う売買手数料にもこだわるべきですよね。大手証券会社の窓口なんかで買ったら、手数料が高くなって本末転倒です。

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