投資信託協会というところのサイトによると、J-REIT には5つのメリットがあるそうです。具体的には以下の5つです。
- メリット1: 少ない金額から購入できます
- メリット2: 複数の不動産への分散投資が可能です
- メリット3: 専門家により運用されます
- メリット4: 換金性が高いです
- メリット5: 収益がほとんど分配される仕組みです
こうしてみると、確かにメリットのように感じますよね。これらの5つが本当にメリットなのか、ちょっと考えてみましょう。
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メリット1: 少ない金額から購入できます
少ない金額でも不動産に投資できるというのは、確かにメリットと言えそうですね。
不動産に投資しようと思ったら、中古のワンルームマンションでも、200万円とか300万円くらいは出さないといけません。しかも、このくらいの価格だと、ほとんど物件を選ぶことも出来ません。
一方、J-REIT なら10万円以下で買えるものもあります。しかも、数十万円程度でいくつかの候補から選ぶことが出来ます。
メリット2: 複数の不動産への分散投資が可能です
これも確かにメリットと言えそうです。個人が不動産を使って資産運用しようと思ったても、複数の不動産を買うのは難しいですよね。5つも6つも物件を持って分散投資するなんて、簡単に出来ることではありません。
ただ、J-REIT の中にも十分に分散されていないものも多いです。オフィスビルに限定されていたり、リゾート施設に限定されていたりしているケースも多いのです。
まあ、個別に不動産を買うよりは、遥かに良いとは思いますけどね。
メリット3: 専門家により運用されます
専門家によって運用されているのも、確かにメリットでしょうか。
株式の場合だと、プロの運用も大したことは無いという意見もあります。インデックス運用をしたほうが、まだマシだという意見もあるほどですインデックス運用というのは、要するに、全ての銘柄を買うということですね。素人だって、適当にたくさんの銘柄を買えば、自動的に分散が出来てしまうはずなんです。
しかし不動産の場合は、素人の方が優れているという状況は、さすがに考えにくいですよね。もちろん、お宝物件を買えるような人もいるでしょうが、まったくの酷い物件を買わされてしまう人の方が多いはずです。
ですから、専門家が運用するのは、確かにメリットとなるはずです。あとは、専門家を雇うコストが合理的かどうかですけどね。
メリット4: 換金性が高いです
これも確かに大きなメリットと言えそうですね。
例えば投資用のマンションを買ったとします。そして、10年後にこれを売ろうと思ったとしましょう。でも、売ろうと思ってもすぐに売れるものでもないですよね。下手をすると数ヶ月どころか数年単位の期間がないと売れないかもしれません。
それに対して、J-REIT というのは、売りたければすぐにでも売れます。もちろん、最低の売却額が自分の中にあるような場合は、時間がかかる場合もありますけどね。
メリット5: 収益がほとんど分配される仕組みです
これまで見てきたように、メリット1から4は全てメリットの方が大きいと言えるものでした。ただ、メリット5に関しては、諸手を挙げて賛成するというわけにも行かないように思います。
ただ、前のページに書いたように、分配金にはデメリットがないわけではありません。まず、分配金を払うと、税金がかかります。それに、内部留保をしておいて、将来の投資に回した方が良いケースも多いですしね。
メリットと言えるかは、ちょっと微妙です。
確かにメリットはありそうです
ここまで見たように、確かにJ-REIT には一定のメリットがありそうです。投資信託協会が挙げた5つが全てメリットとは言えなそうですけどね。
少なくとも不動産に投資をするのなら、J-REIT を使うのはメリットと言ってよさそうです。問題は不動産に投資をするかどうかですね。
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