SBI証券のサイトで公開されている「投資信託ランキング」によると、興味深い傾向を見つけました。これを書いている時点(2014年10月)の投資信託の販売額ランキングのトップ5のうち3つがREIT 関連のものなのです。
しかも、1位2位がREIT の投資信託だったのです。REIT 関連の投資信託はかなり強いという印象ですね。
ちなみに、具体的には次の3本です。
- 第1位:損保J日本興亜-好配当グローバルREITプレミアム・ファンド 通貨セレクトコース
- 第2位:楽天-楽天USリート・トリプルエンジン(レアル)毎月分配型
- 第5位:国際-ワールド・リート・オープン(毎月決算型)
日本のREIT ではなく、外国のREIT が人気なんですね。
数年前は外国債券の投資信託が上位を占めていました。ずいぶん状況が変わったなあという感じがします。
毎月分配型なんていまだに人気があるんだね
ちなみに上の3本は、いずれも毎月分配型の投資信託です。毎月分配型というのは、名前の通り、毎月分配金を出す投資信託ということです。
実は、3位の投資信託も毎月分配型の投資信託です。ということは、上位5本のうちの4本が毎月分配型ということですね。
毎月分配型が必ずしも有利でないという認識は、ずいぶん広がってきたはずです。税金がかかったり、手数料が高かったりするので、むしろ不利である可能性も大きいです。それでも、まだ、これだけの人気があるのですね。
私だったら、積極的に避けるタイプの投資信託なんですけどね。率直に言って、何が良いのか良くわかりません。
手数料が高い投資信託が多い
ちなみに上位3つのREIT 関連投信の手数料はどうなっているでしょうか。信託報酬を比較してみましょう。
- 好配当グローバルREITプレミアム・ファンド:1.9204%程度
- 楽天USリート・トリプルエンジン(レアル):1.512%
- ワールド・リート・オープン:1.674%
いずれも投資信託の信託報酬としては、特別に高いものだとは思いません。でも、1%を超える手数料は、運用をする上で足かせになりますよね。
不動産の投資収益なんて、せいぜい数パーセント程度のものでしょう。その中で、1%を越え2%に近いような手数料がかかるとなれば、やっぱりマイナス要因ですよね。
手数料面で唯一のメリットは、ネットで注文した場合に限り、いずれもノーロードだと言う点です。ノーロードと言うのは、販売手数料がかからないということです。
この部分だけは、手数料的に有利だと言うことです。
ちょっと微妙だなあ
ここまで見てきた2点を考えると、人気上位の3本はちょっとおすすめできません。REIT 関連の投資をするにしても、違った方法を採った方がよさそうですね。
ETF を選ぶなどの方法で、手数料の節約を考えましょう。
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iDeCo なら、投資信託を使った資産運用ができる上に、有利な節税の仕組みもあります。条件が整えば、年間数十万円単位の節税になる人もいます。この有利な仕組みを使わない手はないでしょう。
ちなみに、手数料等を考慮すると、iDeCo の窓口金融機関にはネット証券がお勧めです。興味がある方は資料請求から。

投資信託では金融機関はどこを使う?
投資信託を使って資産運用をするならSBI証券がおすすめです。取り扱い本数が2,500本以上とかなり多く、顧客満足度も高い証券会社だからです。
投資信託の積立をして長期的な資産形成をする場合も、やっぱりSBI証券が良いでしょう。銀行や信用金庫からの自動引き落しに対応していて、とても便利です。月々100円から積立てられるのもメリットですね。
ETF を選ぶ人は手数料にこだわっている人が多いはずです。もしそうなら、証券会社に支払う売買手数料にもこだわるべきですよね。大手証券会社の窓口なんかで買ったら、手数料が高くなって本末転倒です。
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