分配金狙いや短期売買と分散投資は両立するか?

知恵袋に次のような質問が載っていました。本文が長い上に、質問が整理できていない1 ので、ポイントだけ挙げてみましょう。次のような質問です。

今までは次のような投資をしています。

  1. 上昇しそうな投資信託を買って、基準価額が上がったら売る。これを繰り返す。
  2. 分配金を貰える投資信託を買って、しばらく放置しておく。

これら運用方法は、分散投資というやり方と整合性が取れているのでしょうか?

分散投資とは

分散投資のエッセンスというのは、値動きが異なる金融商品を組み合わせて、価格変動を小さくすることです。価格変動は資産運用ではリスクとみなされます。ですから、リスクを小さくする投資法であると考えられます。

しかも、リターンの期待値が小さくなっているわけではありません。つまり、儲けは同じでリスクが大きくなる運用方法と言えます。

売買を繰り返すというのは分散投資とはあわない

分散投資と短期売買というのは、あまり相性が良いとは言い難いでしょう。

まず分散投資というのは、長期的な価格変動を小さくする方法です。一方で短期売買というのは、価格変動が大きいのを利用して、安いときに買って高いときに売る方法です。

つまり、分配投資をすると価格変動が小さくなり、短期売買がし辛いのです。

また、短期売買をする場合は、これから値上がりする投資信託を探さないといけません。様々な投資信託を買うという分散投資のコンセプトとは、全く反対なわけです。

分散投資と分配金狙いは両立しないわけではないが

一方、分配金を狙いながら分散投資をすることは可能です。分配金がある投資信託を長期保有すれば良いだけですから。

ただ、分配金というもの自体が有害なので、この方法は単純におすすめできません。

何故分配金が有害かというと、本来は運用にまわすはずのお金が投資家に返されるだけだからです。その証拠に、分配金を支払うと、基準価額がその分下がります。しかも、それに対して税金がかかることもあります。

どうするかは考え物

最初の問いに対する答えは、大体こんな感じです。

私だったら、分配金なんて狙わずに、ETF を何本か買って放置することをおすすめします。おそらくそれが、一番合理的なやり方でしょう。

もっとも、結局は自分のお金です。どうしても分配金が狙いたければ、それでもかまわないとは思いますが。


  1. 経験不足で理解できていない部分が多いので、疑問がうまくまとまらないのでしょう。 []

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