マイナビニュースと言うところの記事を見ていたら、意味不明なことが書かれていました。消費税増税やインフレ対策に株や投資信託を活用しろという指摘があったのです。1
記事の構成としては、まず、消費税増税やインフレ対策のための節約方法をずらずらと紹介しています。そしてその後に、「収入を増やす」ことも消費税対策になると説いています。その増やす方法として、株や投資信託をすすめているのです。
どういうこと?
率直に言って、このアドバイスは意味が分かりません。インフレ対策として株や投資信託をすすめるのは、まだ分からないわけではありません。株はインフレ対策に役立つことは良く知られています。投資信託の中にはインフレ対策には向かないものもあるのですが、対策に使えるものもかなりあります。
その一方で、増税に対して投資信託や株式投資をすすめるというのは、かなり疑問です。増税をしたら、国内企業の業績が悪化するのは間違いないでしょう。不動産市場への影響も懸念されます。
そのタイミングで投資信託や株式をすすめます?「今はやめておけ」と言うのが、一番良いアドバイスでしょう。あるいは、「外国の株式や外国に投資する投資信託を選びましょう」というアドバイスならアリだと思いますけどね。
投資信託はタイミングで買うものでは無いが
個人的には、株式はともかく投資信託はタイミングで買うものでは無いと思っています。ですから、いつ買っても良いのだとは思います。それでも、このタイミングに消費増税対策としてすすめるのは、いくらなんでも酷いでしょう。
例えば、国内外に分散投資することをすすめた上で、このやり方なら「いつ買っても良いですよ」というのは問題ないと思うのです。でも、それもしないで、単に「増税対策として投資信託に投資しなさい」ではねえ。
ファイナンシャル・プランナーには経済音痴も多い
ちなみに、この記事を書いたのはファイナンシャル・プランナーなのだそうです。しかも、節約系で有名になった方のようです。
ファイナンシャル・プランナーというとお金の事が分かっていそうなイメージを持つことも多いでしょう。ですが、経済の知識は素人並みって人も多いんですよね。商品知識はあるけど、経済は知らないという感じでしょうか。
一見ちゃんとしたメディアに、ちゃんとした肩書きの人が書いているからといって、内容が信じれらるわけではありません。これは覚えておいたほうがよさそうですね。あと、ファイナンシャル・プランナーは依頼されたからといって、しらないことを知ったかぶりして書くのはやめてほしいものです。勘違いする人だって、いるのですから。
- 「物価上昇」と「消費税10%」への5つの対策(マイナビニュース)2014年10月9日 [↩]
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