投資信託協会の情報によると、これを書いている時点の純資産総額が一番大きい投資信託は新光US-REITオープンという投資信託なのだそうです。正確な純資産総額は12,994.85億円ということです。約1.3兆円の投資信託が日本で最大の投資信託ということになります。
ただ実は、これはETF やMMF などを除いたランキングです。例えば、ETF なら日本株に投資するETF が2本新光US-REITオープンより上位にいます。
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最大の投資信託がETF になるというのは、以前は想像も出来ませんでした
ちなみにETF まで含めて考えると、一番大きい投資信託は、日経225連動型上場投資信託というETF です。このETF は19,469.58億円という純資産総額です。おおよそ2兆円規模という感じですね。
以前は、国際のグローバル・ソブリン・オープン(以下グロソブ)が国内で一番大きい投資信託でした。その当時ETF は、規模の面ではグロソブに全く及びませんでした。
しかし現在では、一番規模が大きい投資信託でも、一番大きいETF の3分の2以下の規模しかないわけです。グロソブは一番大きいETF の半分くらいの規模です。
率直に言って、時代の変化の早さを感じます。ETF には一気に抜かれた感じですから。
ETF が売れるのは正常な傾向ともいえます
ETF というのは、銀行などで買える投資信託に比べて、優れている点が多い投資信託です。基本的にはインデックスファンドが中心なのですが、手数料が圧倒的に安いのです。つまり、合理的な判断をすれば、ETF 中心にポートフォリオを考えることになります。
ETF が上位に増えてきたという裏には、ちゃんとそのあたりのことを分かって運用している人も増えたということでしょう。まだ中途半端な状況だとは思いますが、傾向としては正しいと考えてよさそうです。
最近はREIT関連の投資信託が人気のようです
また最近は、REIT 関連の投資信託が人気のようです。上位20本のうち、4本がREIT 関連の投資信託です。上位20本にはMMF やETF も上位にかなりたくさん入っているので、この数はかなり多いと考えて良いでしょう。
ちなみに、この4本には国内の投資信託が含まれません。全てが海外のREIT に投資する投資信託です。特にアメリカのREIT が人気で、3本がアメリカのREIT に投資する投資信託でした。
毎月分配型が多いようです
もう一つ特徴的なのは、毎月分配型の投資信託が上位に入っている点です。MMF とETF を除くと、全ての投資信託が毎月分配型でした。
毎月分配型は、率直に言って、運用をするうえで合理的な選択とは言えない投資信託です。だいぶ知られるようになってきたとは思いますが、それでも、まだ知らない人も多いようですね。この状況を見る限りでは。
また、投資信託を売る側としても、毎月分配型があったほうが売りやすいのでしょうね。特に、投資信託の知識が無い人に対しては、有利な商品に見せかけやすいのでしょう。
毎月分配型が売れるという傾向がなくなるのは、まだ先のことのようです。やれやれ。
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ETF を選ぶ人は手数料にこだわっている人が多いはずです。もしそうなら、証券会社に支払う売買手数料にもこだわるべきですよね。大手証券会社の窓口なんかで買ったら、手数料が高くなって本末転倒です。
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