銀行で投資信託を始めました。でも初心者で、まだあまりよくわかってません。
具体的には、200万でJPMジャパンマイスターを一括で購入しました。ただ、これだけマイナス続きです。
そこで質問ですが、投資信託は預貯金よりも金利良いのでしょうか?何か損をしてるのでしょうか?
質問サイトにこんなような趣旨の質問がありました。自称初心者の方からのよくあるパターンの質問です。
今回はこの質問をたたき台に、ちょっと考えてみることにしましょう。
Contents
事実関係が良く分からない
上の質問は、元々あった質問を、私が書き直しています。元の質問の中に、事実関係や論理展開が分からない部分が何箇所かありました。
その一つが、2段落目の記述です。一本の投資信託を200万円分買ったのか、複数の投資信託を合計200万円買ったのか、たくさん買った投資信託の一本が200万円分だったのかが判然としません。
これ以外のおかしな部分は、バッサリと削ってしまいました。それでも、まだちょっと変ですけど。何にしても、質問者の混乱振りを分かってもらうために、この部分はあえて残しておくことにしました。
なぜこの部分を残したかというと、「わかっていない」人が混乱しているという状況が重要だと考えたからです。「そもそもそんな人が、投資信託なんて買って大丈夫?」という疑問があるのです。
損か得かを判断できないのに投資するってどういうこと?
この質問で特によく分からないのが、最後の段落の「投資信託は預貯金よりも金利良いのでしょうか?」と言う部分です。この一文に、色々なものが凝縮している気がします。そしてちょっと怖いです。
そもそもこの質問者は、損か得かも分からないのに、投資信託を買うという選択をしているということですよね。何でそんな行動に出るのか、私にはちょっと理解に苦しみます。普通は得だと思うから乗り換えるわけですよね。
あるいは、銀行員にすすめられて、そのときには得な商品だと思ったのかも知れません。しかし、実際に運用してみたらうまく行かず、疑い始めいているという可能性もあるかもしれませんね。
どちらにしても、有利不利の判断が出来ない人が、リスク商品に手を出すのはちょっと怖いです。
もう一つ怖いと思ったのが、この一文から、投資信託を預金のように金利が支払われる商品だと思っていることが推察される点です。
説明するまでも無いでしょうが、投資信託は銀行預金のように、金利が支払われる商品ではありません。つまり、投資信託が何なのか、全く分かっていない可能性があるわけですね。
これだけ分かっていないのに、その商品に投資をする理由が、私の感覚では良くわかりません。
分配金を金利と勘違いしたのか?
この質問者が銀行預金と比較したのは、もしかしたら分配金を金利と混同したのかもしれません。
そう思って「JPMジャパンマイスター」という投資信託を調べてみました。この投資信託は、日本株に投資する投資信託のようです。決算は年1回決算のようですね。ということは、分配金は支払われても年1回です。
たまたま購入した後のタイミングで分配金を受け取って、利息と勘違いしたのでしょうか。はたまた、全然違う勘違いをしているのでしょうか。
何をどう勘違いしているのか、ちょっと分かりづらいです。
分からない商品は買っちゃ駄目です
ここまで考えて思うのは、投資信託が有利とか不利とか言う前に、この人は投資信託を買うべきではなかったのでしょうね。少なくとも現時点では。
自分が投資してるものが何なのかを知らないで投資するのは、さすがに危険すぎるでしょう。投資をしたければ、少なくとも、金融商品の概略くらいは分かった上で投資をするべきです。
それにしても、銀行はどんな風に説明したのかなあ。今回みたいな、ほとんど理解していない人に売っているとなると、かなり問題ですよね。まあ、売れれば何でも売ると言うのが、売り手側のスタンスでしょうけどね。
投資信託には以前からこの手の話が多いですが、なかなかなくならないようですね。
一応、投資信託と預貯金の損得を比較する事も可能です
最後に、ちょっと補足的なことを書いておきましょう。
一応、投資信託と預貯金のリターンの比較をすることは可能です。例えば、株式の投資信託だったら、年4%くらいのリターンを期待しても良いでしょう。
株式の期待収益率は、年金基金などが公表している数字を見ると6%程度です。投資信託の場合は、2%程度の手数料が毎年かかるでしょう。ということは、期待収益率から手数料を差し引きして、4%くらいのリターンが期待できるとなるわけです。
これと預貯金を比較すれば良いわけですね。そうすると、当然ですが、投資信託が有利と言う結論になります。期待されるリターンの大きさだけ見ればね。
ただ、投資信託の場合は、価格変動のリスクを負うことになります。元本割れの可能性だってあります。ですから、単純な期待収益率の大きさだけで損得はいえません。
真面目に解説すると、こんな感じになります。
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ちなみに、手数料等を考慮すると、iDeCo の窓口金融機関にはネット証券がお勧めです。興味がある方は資料請求から。

投資信託では金融機関はどこを使う?
投資信託を使って資産運用をするならSBI証券がおすすめです。取り扱い本数が2,500本以上とかなり多く、顧客満足度も高い証券会社だからです。
投資信託の積立をして長期的な資産形成をする場合も、やっぱりSBI証券が良いでしょう。銀行や信用金庫からの自動引き落しに対応していて、とても便利です。月々100円から積立てられるのもメリットですね。
ETF を選ぶ人は手数料にこだわっている人が多いはずです。もしそうなら、証券会社に支払う売買手数料にもこだわるべきですよね。大手証券会社の窓口なんかで買ったら、手数料が高くなって本末転倒です。
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