【みずほ証券イチオシ?】新光投信ゆうゆう街道(生活基盤関連株式ファンド)はコンセプトがユルユルな気がします

みずほ証券の店頭に「ゆうゆう街道」という愛称の投資信託のパンフレットが置かれていました。正式名称は、生活基盤関連株式ファンドという投資信託です。

店頭に資料を置くということは、金融機関が販売に力を入れているということです。しかも、パンフレットと言っても、数ページの小冊子という感じのしっかりしたつくりの資料です。

この状況から察するに、みずほ証券はこの投資信託を積極的に売りたいと思っている事が想像できます。

この「ゆうゆう街道」というのはどんな投資信託なのでしょうか。そして私たちに取って、投資するメリットがあるのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。

コンセプトが分かりにくい

パンフレットを読んでみたのですが、率直に言って、この投資信託は何に投資をするのか良く分からない部分が多いです。

まず投資対象ですが、正式名称から分かるように、株式に投資する投資信託だと憂いことは分かります。でもその先が分かり辛いのです。

パンフレットによると、「私たちの生活を支えている企業、生活に変化をもたらす企業」という事のようです。でも、このコンセプトって、意味不明ですよね。このコンセプトだと、ほとんど全ての企業があてはまってしまう気がします。ほとんどの企業が、多かれ少なかれ、何らかの役には立っているはずですよね。

ちなみに投資対象に関しては、別の言い方もされています。具体的には、「国内外の金融商品取引所上場株式のうち、生活基盤関連企業の株式に投資を行います」と書かれています。

「生活基盤関連企業」としていますから、先ほどの「生活を支えている企業」という書き方と比べると、多少具体的になっていますよね。ちなみに、ここでいう生活基盤関連企業とは「日常生活の基盤・しくみに関連する事業を営む企業」のことを言うそうです。

パンフレットを読み込むとさらに分からなくなる

それでも、やっぱり、この言い方も良く分かりません。「日常生活の基盤・しくみ」なんて書かれると、インフラとかITとかを思い浮かべます。でも、必ずしもそういうことでも無いようなのです。

例えば、電気自動車や介護ロボットなども含まれるのだそうです。「日常生活の基盤・しくみ」って何なのか、私にはさっぱり分かりません。

はっきり言って、コンセプトに関しては、あまり煮詰まっていないとしか思えません。良くこれで商品化のOKが出たものだと思うのです。

ちなみに、パンフレットには「日常生活の基盤・しくみ」に関する業種として次の7つが示されています。

  • 不動産
  • ITサービス
  • 消費サービス
  • 高齢者向けサービス
  • 運輸
  • 公益事業
  • 金融

これを見ても、やっぱり良く分かりません。詳しく読めば読むほど、何に投資をしたいのか分からなくなる気がします。

テーマ型にするならどれか一つに絞り込んだほうが良かったんじゃないだろうか

この手のあるテーマに絞って投資する投資信託は、テーマ型などと呼ばれることがあります。でも、テーマ型にしては絞りきれなかったとう印象が強いのです。テーマ型なのに何でもありになっている印象です。

どうせテーマ型にするのなら、「もう少し絞り込んだテーマにすれば良いのに」と言うのが率直なところです。今のパンフレットの説明だと、「日本株全体に投資する投資信託と何が違うの?」という感じしかしないのです。

まあ、「そもそも、テーマ型が良いのか?」という根本的な疑問もあるのですけどね。

愛称を見れば迷走具合が分かる

この投資信託のコンセプトに関する迷走具合は、愛称を見ると良く分かります。

上にも書きましたが、この投資信託の正式名称は「生活基盤関連株式ファンド」なのですが、その愛称が「ゆうゆう街道」なのです。何をどう考えると、「生活基盤関連」から「ゆうゆう街道」なんて名前が出てくるのか、私には全く分かりません。

コンセプトが明確だったら、もう少しバシッと愛称がはまると思うんですよね。何をどう連想しても出てこないような「ゆうゆう街道」なんていう名前は、絶対に付かないはずなのです。

まあ、投資信託の愛称に関しては、他の投資信託でもかなりいいかげんなことが多いですけどね。

率直に言って投資をする気にはなれません

以上のように考えてみると、どう考えてもこの投資信託に投資するメリットが感じられません。「何故この投資信託か?」という問いに全く答えられないのです。

まあ、投資信託はたくさんありますしね。他を探すのが良いでしょう。

あえてメリットをあげると

否定してばかりでもなんなので、あえて一つだけメリットをあげてみましょう。

この投資信託のメリットの一つは、信託報酬の安さです。株式投資のアクティブファンドにもかかわらず、税抜き年1.2%という信託報酬は安いと思っていいでしょう。

もっとも、その代わりに、販売手数料はちょっと高めです。みずほ証券で買った場合、5,000万円未満の場合は税抜きで3%の手数料がかかります。

まあ、この感じの手数料体系だと、日本株に投資するインデックスファンドかETF でも買った方が良いでしょう。

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