SBI証券ではサイト上で投資信託の週間の販売金額ランキングを発表しています。それによると、2014年の11月14日から20日までのランキングの第二位は「SBI-SBI 日本株トリプル・ブルベアオープン(SBI 日本株トリプル・ブル)」という投資信託でした。
この投資信託はどんな投資信託かというと、「日本株全体が上昇したときにその3倍基準価額が上がる」というタイプの投資信託だと理解すると良いでしょう。逆に日本株が下げたときは、その下げ幅の3倍値下がりします。
目論見書には、次のように説明されています。
この投資信託は、わが国の公社債に投資するとともに、株価指数先物取引を積極的に活用し、日々の基準価額の値動きがわが国の株式市場全体の値動きの概ね3倍程度となる投資成果を目指して運用を行います。
大体上に説明したようなことが書かれています。
ただこの説明だと、「わが国の株式市場全体」というのが何を指すのか分かりにくいですね。おそらく、TOPIX とか日経平均を指しているのだと思いますが。
ベンチマークも設定していないようですし、あいまいにしておきたいのでしょうか。ベンチマークを決めてしまうと、本当に3倍の値動きをしているのか細かくチェックされてしまいますからね。
投資家が日本株に強気な証拠
さて、日本株が上がると大きく儲かる投資信託が売れているということは、当然ですが、投資家は日本株に対して強気な見通しを持っているということです。
はっきり言って、この投資信託はギャンブル的な要素が強い投資信託です。普通の投資信託のように長期保有するのではなく、タイミングを見計らってかって、高値で売り抜けるという感じの使い方をすることになるでしょう。
その投資信託が今売れているわけですから、投資家の判断は日本株に強気ということになるわけですね。政治関連の動きで言うと、消費税見送りが大きかったのかもしれません。
手数料は意外と安い?
ちなみにこの投資信託、手数料は意外と安いようです。信託報酬が1.0044%ということですから、インデックスファンドほどでは無いですが、カテゴリーの平均よりは大幅に安いはずです。
ある程度パッシブに運用できるので、あまりコストがかからないのでしょうね。まあ理由はどうあれ、手数料が安いのは投資家には嬉しいことです。
ただ、販売手数料に関しては、それ程安くないようですね。インターネットコースで3,000万口未満の買い付けだと、2.16%(税込)もとられます。100万円買うと2万1600円の手数料ということです。
短期間での売却をする投資信託なので、信託報酬を下げて販売手数料を上げたほうが有利だという計算があるのかもしれませんね。そう考えるとこの手数料体系は納得しやすいです。
日本株に強気なら
この投資信託は儲かるときには大きく儲かりますから、率直に言って手数料はそれ程気にしなくてもいいでしょうか。ここは多くの投資信託とはちょっと違う点です。
特に保有期間は長くないでしょうから、信託報酬はあまり投資に影響しないと考えられます。気になるとすれば2.16%という販売手数料です。まあ、ギャンブルの参加料だと思えば、これもほとんど気にならないでしょう。儲かるときには販売手数料が気にならないくらいに儲かりますから。
日本株に対して強気なら、ぜひ利用してみてください。ただ、相場を読み間違えると、大損をする可能性があるのでご注意を。あくまで自己責任でお願いします。
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投資信託では金融機関はどこを使う?
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投資信託の積立をして長期的な資産形成をする場合も、やっぱりSBI証券が良いでしょう。銀行や信用金庫からの自動引き落しに対応していて、とても便利です。月々100円から積立てられるのもメリットですね。
ETF を選ぶ人は手数料にこだわっている人が多いはずです。もしそうなら、証券会社に支払う売買手数料にもこだわるべきですよね。大手証券会社の窓口なんかで買ったら、手数料が高くなって本末転倒です。
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