投資信託の分配金には、普通分配金と特別分配金の2つがあります。このうち、特別分配金とは何なのでしょうか。何が特別なのか確認してみましょう。
まず、金融機関のサイトに書かれている定義から紹介します。三井住友銀行のサイトでは、次のように説明されています。
元本払戻金(特別分配金)とは?
元本払戻金(特別分配金)とは、分配金が支払われた際、分配落ち後の基準価額が個別元本を下回る部分に相当する金額をいい(残余の部分は普通分配金)、非課税となります。
なんだか難しい感じがしますね。ですから、思い切って言い換えてしまいましょう。特別分配金と言うのは、すごく簡単に言ってしまうと、元本を削って支払う分配金のことです。「元本払戻金」という別名の通りですね。
「特別」などという名前が付いているので、なんだか特別なもののように感じますよね。でも、それほど特別なものではありません。ただ、投資家にお金を返しているだけのです。
でも、元本を削ってお金を支払うことに、何か意味があるのでしょうか。率直に言って、意味が分からないですよね。「何でそんなわけが分からないことをするの?」という疑問しか浮かびません。
例えば、老後の年金としてお金を受け取りたいというようなニーズがあれば、まだ理解できるのですけどね。必ずしも、会社を退職した人が特別分配をしている投資信託を買っているわけでも無いようですし。
実際、投資信託を買う人の多くは、特別分配金がでる投資信託が好きなようです。今でも毎月分配型の投資信託が人気ですが、毎月分配型の投資信託は特別分配金でまかなっているところがほとんどだからです。普通分配金だけで、毎月分配金をしたら、あんなに分配金が払えるはずがありません。
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