SBIアセットマネジメントというところが、SBIグローバル・ラップファンド(愛称:My-ラップ)という投資信託を作ったようです。2014年12月11日からSBI証券などで販売される予定です。My-ラップという愛称から分かるように、ラップ口座を意識した投資信託ですね。
この投資信託は、使える投資信託なのでしょうか。それとも、看板倒れの投資信託なのでしょうか。
要するにバランス型の投資信託
かっこいい名前が付いていたり、販売資料に色々すごそうな事が書かれていますが、実はなんのことはありません。この投資信託はバランス型の投資信託です。
バランス型の投資信託というのは、要するに、株式にも債券にも投資する投資信託ということですね。しかも、国内だけでなく、海外の株式や債券にも投資されます。
最近ラップ口座が流行っていることから、それにあわせた名前を付けたと言う感じでしょうか。バランス型と言うよりは、聞こえがいいという判断でしょう。
ちなみにMy-ラップの場合は、国内外の株式、債券に投資します。それに加えてREIT やヘッジファンドにも投資するようですね。手広く分散されえているのが特徴と言えそうです。
ファンド・オブ・ファンズでもあります
この投資信託は、直接株式や債券を買っているわけではありません。株式に投資する投資信託や債券に投資する投資信託を購入することで、株式や債券などに間接的に投資することになります。投資信託に投資する投資信託のことを、ファンド・オブ・ファンズと言います。
ファンド・オブ・ファンズのメリットは、分散投資が容易なことです。複数の投資信託に投資することになるので、広く分散することが出来るのです。
その一方で、もちろんデメリットもあります。投資信託に投資することになるので、結果的に2本分の投資信託の手数料を払うことになるのです。
デメリットとメリットを比べた上で、投資すべきかどうかを選ぶことになるわけです。
手数料はどうだろう?
それでは、手数料はどうなっているのでしょうか。
先ず販売手数料ですが、3.24%(税込)以下の範囲で販売会社が自由に設定できます。ちょっと高めですね。
ちなみにSBI証券では、販売手数料を取っていません。販売手数料ゼロで購入できます。
資本関係がありそうなSBIアセットマネジメントの投資信託なので、安く出来るのでしょうね。販売会社によって、かなり差があるかもしれません。
また、信託報酬は年1.35%(税抜:年1.25%)で設定されています。ただ、ファンド・オブ・ファンズなので、実質的には年1.7%台になるようですね。
これは、アクティブ型の株式に投資する投資信託と同程度の水準でしょうか。率直に言って、この信託報酬だとあまり魅力を感じません。
興味がある人は
興味がある人は、SBI証券をチェックしてみてください。
個人的には手数料が高いので、ちょっとおすすめはしにくいのですが、ラップ口座に興味を持っている人なら、良い投資信託かもしれません。
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ちなみに、手数料等を考慮すると、iDeCo の窓口金融機関にはネット証券がお勧めです。興味がある方は資料請求から。

投資信託では金融機関はどこを使う?
投資信託を使って資産運用をするならSBI証券がおすすめです。取り扱い本数が2,500本以上とかなり多く、顧客満足度も高い証券会社だからです。
投資信託の積立をして長期的な資産形成をする場合も、やっぱりSBI証券が良いでしょう。銀行や信用金庫からの自動引き落しに対応していて、とても便利です。月々100円から積立てられるのもメリットですね。
ETF を選ぶ人は手数料にこだわっている人が多いはずです。もしそうなら、証券会社に支払う売買手数料にもこだわるべきですよね。大手証券会社の窓口なんかで買ったら、手数料が高くなって本末転倒です。
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