ETF は信託報酬と呼ばれる手数料が安いことが知られています。信託報酬というのは、日々の運用に対する手数料だと理解すると分かり易いでしょう。年○%という形で設定されていますが、日割りにして毎日信託財産から抜かれています。
ETF の信託報酬を普通の投資信託と比べると、桁が違うレベルで安いです。そして、投資信託の中では手数料が安いといわれるインデックス・ファンドと比べてもかなり安いです。
でも、ETF はなぜこんなに手数料を安くすることが出来るのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。
ETF は信託報酬と呼ばれる手数料が安いことが知られています。信託報酬というのは、日々の運用に対する手数料だと理解すると分かり易いでしょう。年○%という形で設定されていますが、日割りにして毎日信託財産から抜かれています。
ETF の信託報酬を普通の投資信託と比べると、桁が違うレベルで安いです。そして、投資信託の中では手数料が安いといわれるインデックス・ファンドと比べてもかなり安いです。
でも、ETF はなぜこんなに手数料を安くすることが出来るのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。
ETF というと手数料が安い投資信託というイメージを持っている人が多いでしょう。実際、普通の投資信託と比べると信託報酬は低く設定されています。インデックス・ファンドと比べても低いですね。
ただ、ETF の中にも比較的信託報酬が高いものが存在するようです。
ETF を使ってアメリカの国債に投資をすることも可能です。「iシェアーズ米国債ETF(バークレイズ米10年国債)」というETF があるのですが、名前からも分かるように米国の国債のみに投資するETF なのです。
ちなみに、カッコ書きされている「バークレイズ米10年国債」というのは、連動させる債券指数の名称です。正確には「バークレイズ米国国債(10年ターム)インデックス」という指数に連動させます。
いきなりですが問題です。MMF やMRF を除く投資信託の中で、純資産総額が一番大きな投資信託は何だと思いますか。
これを書いている時点では、野村アセットマネジメントの日経225連動型上場投資信託というETF なのだそうです。ちょっと意外に感じた人も多いでしょう。ただ、投資信託協会の調査なので、まず間違いは無いはずです。
2位以降も、ETF が上位を独占しています。第2位から第4位は次のような感じです。
第2位:TOPIX連動型上場投資信託
(野村アセットマネジメント)
第3位:上場インデックスファンド225
(日興アセットマネジメント)
第4位:ダイワ上場投信-日経225
(大和証券投資信託委託)
そして、第5位にやっと、ゼウスの愛称で知られる「新光US-REITオープン」が入ります。
日本で一番大きな投資信託がETF というのは、私には驚くべきことです。そして上位をETF が占めているというのは、更なる驚きです。
ちょっと前までは、日本最大の投資信託はグロソブという時代が長かったですからね。そしてその当時は、ETF はほとんど認知してもらえないような小さな存在でした。
もちろん、日本株の株価が上昇したのも、ETF の純資産総額の増大に寄与してはいるでしょう。でも、それを差し引いても大きな状況の変化なのは間違いありません。
ちなみに、アレだけ人気があったグロソブは、現在ベスト10にすら入れていないようです。隔世の感があります。
これだけ良く売れているETF ですが、実は世間の認知度はそれほど高くないように感じます。体感的にはラップ口座の方がETF よりも認知されている気がします。
その証拠に、Yahoo!ニュースやGoogleニュースで「ETF」で検索しても、一般紙の記事は一本も見つけられませんでした。日経新聞やら海外の通信社やらの記事が見つかるだけです。
一方、「ラップ口座」で検索すると、それほど多くはないものの、一般紙の記事も見られます。マスコミの扱い方という意味では、ラップ口座に負けているようです。
もっとも、以前のように「ラップ口座、すげー」という感じの礼賛の記事ばかりではありませんけどね。手数料など問題点が多いという記事も増えてきています。
まあ、それでも、認知度という意味ではETF よりは高いはずです。一部の富裕層向けの商品であるラップ口座に負けているわけです。
これだけETF の認知度が低い理由は、証券会社が積極的に売りたくないからなのでしょうね。
ETF という商品は、銀行などでも買える一般の投資信託と比べると、証券会社にとってはおいしくない商品です。手数料が安いので、売っても大きな売り上げにならない、明らかに儲からない商品なのです。
しかも、基本的には長期保有する商品なので、一度売るとその後の手数料が稼ぎにくいという特徴もあります。証券会社にとっては最悪というわけですね。
こんな儲けにつながらない商品を売るくらいなら、ラップ口座のように儲かる商品を売ろうと思うのは自然なことです。ですから、証券会社からの情報発信でETF の認知度が高まることは期待し辛いでしょう。
ただ野村證券のように、グループ会社がETF を設定している場合などは、積極的に販売するようなケースもあるようですけど。
手数料がかからないということは、投資家にとっては有利な商品であるということです。その意味では、ETF はラップ口座や普通の投資信託と比べて、明らかに有利な商品です。
ですから、特に目だった宣伝をしないでも、徐々に認知度は高まっていくのだとは思います。少なくとも、投資に興味がある人の間では認知度が広がったので、純資産残高のトップまで来ているわけです。
ただ、一般に認知されるとなると、数年、あるいは十数年がかりの先の長い話だとは思います。売る側が積極的にならないと、一般の人には存在しないのも同じですから。
日本にはいくつかの株式指数がありますが、代表的なのはTOPIX と日経平均株価指数(日経225)の2つでしょう。ETF を使って日本株を買う場合、これら2つ指数のどちらかに連動するETF を買う可能性が高いわけです。
では、私たちが日本株のETF に投資するときに、日経平均連動のETF とTOPIX 連動のETF のどちらを選べばいいのでしょうか。過去のチャートを参考に、考えてみたいとおもいます。
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