TOPIX と日経平均株価指数(日経225)のパフォーマンスはどのくらい違う?| ETF を買う前にチェックしておこう

日本にはいくつかの株式指数がありますが、代表的なのはTOPIX と日経平均株価指数(日経225)の2つでしょう。ETF を使って日本株を買う場合、これら2つ指数のどちらかに連動するETF を買う可能性が高いわけです。

では、私たちが日本株のETF に投資するときに、日経平均連動のETF とTOPIX 連動のETF のどちらを選べばいいのでしょうか。過去のチャートを参考に、考えてみたいとおもいます。

どちらを選んでも大差ないは誤解

まず最初に指摘して起きたいのが、「日経平均もTOPIX も似たようなものだ」というのは完全に誤解であるという点です。

どちらも日本株の指数だから同じような値動きをすると思っている人は、おそらく少なくないでしょう。確かに、似たような値動きをしている部分があるのは否定しません。

ただ、同じ相場が方向に動いたとしてもそのときの変動率はTOPIX と日経平均で大きく違うことがあります。その結果、長期で見るとパフォーマンスにかなりの差が出る事があるようです。

チャートを確認すると一発で違いが分かる

論より証拠と言います。実際のチャートを比較し見るのが一番分かり易いでしょう。過去10年の比較チャートを見てみましょう。

赤が日経平均で青がTOPIX ですね。

このグラフを見ると一目瞭然なように、両者のパフォーマンスにはかなりの開きがあります。

上に書いたように、上げ相場の時にはどちらのチャートでも上げています。そして下げ相場のときにも、一緒に下げています。

ただ、上げ幅も下げ幅も異なっているのです。そして、長期で見るとかなりの差になるわけです。実際、結構大きな差ですよね。

過去10年では日経平均の圧勝

上のグラフを見ると、赤の線で表された日経平均の方が、青の線のTOPIX よりも圧倒的にパフォーマンスがいいことがわかります。ということは、10年前ならTOPIX 連動の投資信託を選ぶ人よりも、日経平均連動の投資信託を選ぶ人の方が正しい選択をしたことになります。

このように明暗が分かれた理由は、日経平均の算出方法に起因するのでしょう。

日経平均は、いわゆる値嵩株の影響が強い指数といわれています。値嵩株というのは、株価が高い株式のことですね。そして、日本では値嵩株が多いのはハイテク産業です。

アベノミクスからの株価上昇で、特にパフォーマンスが良かったのがハイテク株です。円安の営業で、業績が急激に回復しています。ですから、日経平均のパフォーマンスも良かったと考えられるのです。

日経平均連動のETF を買うべきなのか?

それでは現時点で日経平均連動のETF を買うべきなのかというと、必ずしもそうとはいえません。一部の業種に引っ張られやすい指数というのは、分散投資という観点からすると、だめな指数だからです。

例えば、ハイテク産業の業績が再び落ち込んだとすると、日経平均は大幅に下落することもありうるでしょう。要するに、日経平均の方が分散が出来ておらず、ハイリスクなのです。

まあ、結果がどうなるかはやってみないと分からないですけどね。ポートフォリオ理論に基づいて堅実に投資をするのなら、TOPIX の方が合理的だとは思います。


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