ETF を使ってアメリカの国債に投資をすることも可能です。「iシェアーズ米国債ETF(バークレイズ米10年国債)」というETF があるのですが、名前からも分かるように米国の国債のみに投資するETF なのです。
ちなみに、カッコ書きされている「バークレイズ米10年国債」というのは、連動させる債券指数の名称です。正確には「バークレイズ米国国債(10年ターム)インデックス」という指数に連動させます。
この指数はどんな指数かというと、残存期間が7年以上10年未満の米国債に関する指数です。ですから、必ずしも、10年ものの米国債として売り出された債券ばかりが組み込まれているわけではありません。
また、仮に10年物の米国債を保有していても、残存期間が7年未満になったら売ってしまうのでしょうね。
さらに、「当インデックスは米ドル建て固定利付米国債で構成される」という条件付けもあります。ですから、残存期間の条件を満たしていても、割引債や変動金利の債券は含まれていないわけです。
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東証に上場されている
このETF は東証に上場されています。コードは1363です。
これを書いているタイミングでは、24,140円の値がついています。また、1口単位で投資をすることが出来ます。
ですから、これを書いている時点だと、手数料を含めても2万5000円くらいから投資をすることが可能です。興味がある人には、購入しやすい条件は整っていそうですね。
普通に米国債を買ってはいけないのか?
ところで米国債なら、日本に住んでいる人でも比較的容易に購入することが出来ます。にもかかわらず、このETF を買うメリットはあるのでしょうか。
ETF を使って米国債に投資する一つの理由は、残存期間が変わらないという点でしょう。
10年物の国債を買ったとしても、時間が経てば残存期間はどんどん短くなっていきます。そうすると、同じ債券でも、リスクとリターンの関係が変化していくわけです。
残存期間が違えば、金利が変動したときの債券の値動きも違います。つまり、最初は長期債として買っていても、償還近くまで持てば、最終的には短期債のように振舞うわけです。
しかしこのETF なら、そういった問題を回避できるわけですね。
こういった点まで考慮するなら、このETF の意味は大きそうですね。もっとも、最初から債券を償還まで持ち続けるような個人投資家なら、普通に米国債を買ってしまってもいいような気はしますけど。
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ETF を選ぶ人は手数料にこだわっている人が多いはずです。もしそうなら、証券会社に支払う売買手数料にもこだわるべきですよね。大手証券会社の窓口なんかで買ったら、手数料が高くなって本末転倒です。
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