野村證券ではマイ・ロードという投資信託が売れているらしい| 情弱を騙すような商売だね

最近、野村證券では、「ファンドるいとう」という商品に力を入れているようです。

元々「るいとう」という商品がありました。その投資信託版なので「ファンドるいとう」というわけです。

「るいとう」は、毎月一定額の株式を自動的に買うサービスです。累積投資で「るいとう」です。簡単に言うと、株式の積み立てですね。

「ファンドるいとう」の場合は、月々数千円程度から、毎月一定額の投資信託を自動的に買っていくことが出来ます。

マイ・ロードという投資信託が人気らしい

その「ファンドるいとう」の中で人気なのが、「マイ・ロード」という投資信託です。本店や支店だと第2位で、ネットや電話注文だと第3位の人気があるようですね。

今回は、この投資信託について調べてみたいと思います。結論から言ってしまうと、私なら選ばない投資信託です。

調べてみて、ちょっとびっくりでした。

投資信託の特徴は

この「マイ・ロード」はどんな投資信託かというと、いわゆるバランス型の投資信託のようです。1 国内株式、国内債券、外国株式、外国債券、国内外のREIT に投資します。

「ファンドるいとう」の仕組を使って積み立てるということは、基本的にはかなり長期での運用を前提としているということでしょう。この手の積み立てを1年とか2年の運用目的で使うとは思いづらいですから。

その目的を考えたときに、バランス型の投資信託は、非常に理にかなった商品だといえるでしょう。長期投資の場合は様々なタイプの資産を買う分散投資が基本ですからね。

この点は非常に優れた点といえます。

手数料が気になる

ただ、どんなに優れたコンセプトでも、手数料が高い投資信託は買うことができません。そこで、「マイ・ロード」の手数料をチェックしてみましょう。

一応確認しておくと、投資信託の手数料は主に2つです。一つが買い付け時点でかかる販売手数料で、もう一つが信託財産から日々抜かれる信託報酬です。

買付手数料が気になる

「ファンドるいとう」の場合、販売手数料は毎月の積み立て時点でかかるようですね。ただ、中には、販売手数料がかからない投資信託も存在します。

かなり残念なことですが、「マイ・ロード」では、税抜き1%の手数料がかかるそうです。問題は、この1%の手数料をどう評価するかです。

1%の手数料は投資信託全体の中ではそれほど高くはありません。でも、こういう余分な手数料がかかる時点で、個人的にはかなりマイナス要因です。

そして、後から詳しく説明しますが、この投資信託のある特徴のために、この手数料はかなり高いものと感じられます。

信託報酬は安いように見えますが

次に信託報酬ですが、税抜で年0.93%の信託報酬がかかります。これも意外と低めなようですが、詳しく見ていくと実はかなり割高といっていいことが分かります。

資産のかなりの部分を国内債券で運用

「マイ・ロード」はバランス型の投資信託ですが、実はかなりの部分を国内債券で持っています。例えば、2015年9月30日現在だと、63.0%が国内債券で運用されています。

国内債券ということは、要するに、日本国債中心で運用されているということでしょう。実際、運用報告書を見ても、10年物と5年物の利付国債が中心であるのが分かります。

ということは、この投資信託は、販売手数料と信託報酬を払って日本国債を買っているという言い方も出来るわけです。実際、間接的に国債を買っていますし。

ところで、これを書いている時点で直近の10年物国債の表面利率は0.4%です。それを買うのに1%の販売手数料を払い、年0.93%の信託報酬を払っているわけです。誰がどう考えたって、こんな手数料を払って有利な運用が出来るわけがありません。

検討している人は絶対に避けましょうね

もちろん、国内債券以外の部分の運用が期待できないわけではありません。その部分で儲かる可能性もあるでしょう。

でも、だとしたら、最初から国内債券を抜いた投資信託を買えばいいんですよね。国内債券の部分は、必要でしたら、個人向け国債でも買っておけばいいわけですし。

ネット用語で言「情弱」をだまして儲けようとしている感じがするのです。ある程度勉強している人なら、絶対に避ける投資信託でしょうから。

これだけ売れているということは、野村證券としては積極的に売ろうとしているわけですよね。だとしたら、この投資信託を勧めている人はどんな気もちで居るのでしょうか。

良心の呵責に苦しんだりしないのでしょうかね。それとも、なれちゃうとこのくらいの事は平気になるのでしょうか?


  1. ちなみに、バランス型は「資産複合」などとも呼ばれます。 []

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