分配金が大きいETF を売りたいんだね| でも、分配金が大きければ有利というわけでは無い

Yahoo!ニュースを見ていると、日興アセットマネジメントが分配金利回りの高いETF の特集に関するバナー広告を出しているのを見かけました。分配金というのは、株でいうところの配当金の事ですね。1

こういう広告を出すという事は、分配金が高いETF は売りやすいという事情があるのでしょうか?そういうデータが無ければ、単価が比較的安いネット広告とは言え、わざわざ広告を出そうとは思いませんよね。

繰り返しますが、分配金は株式の配当金と同じものです。年に1回とか2回とかいうペースで、ETF から投資家にお金が支払われるわけですね。

確かにお金が戻ってくるので、お得な印象を持つ人がいるのは理解できない話ではありません。でも、実際のところはどうなのかというと、かなり疑問です。

分配金は得でも何でもない

冷静に考えてみると、分配金を受け取るのって、得でも何でもないんですよね。というのも分配金というのは、結局のところETF の運用資金の一部を返しただけに過ぎないからです。

これは次のように考えると、理解していただけるでしょう。分配金を支払う原資は何かというと、運用資金以外にあり得ませんよね。という事は、分配金を出しているという事は、その分運用にまわるお金が減っているだけなのです。

ですから分配金を出すと、投資信託の基準価額が下がります。ETF なら取引価格と言った方が正確かな。

つまり、理論的には、分配金として支払った分だけ資産価値が減るのです。ということで、その意味では、得でも何でもないわけです。

税金がかかるから損

それだけではありません。分配金には所得税がかかるという問題もあります。

税がかからなければ、分配金をもらってやっとトントンなのです。そこから所得税を惹かれるわけですから、分配金を取られるというのは、当然損であると言えるでしょう。

つまり、イメージだけで、分配金があるから有利だとは言えないわけです。というか、むしろ損であるという事を知っておいてください。

なんとなくお得というイメージで、広告に載せられるのは危険です。


  1. 分配金とは| 個人投資家に儲かっていると錯覚させるツールになっているような… []

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