‘J-REIT(不動産投資信託)’ カテゴリーのアーカイブ

J-REITにも目論見書は存在する| でも投資判断に使うなら有価証券報告書の方が良いようです

2014年9月28日 日曜日

J-REIT を選ぶには、具体的にどうすれば良いのでしょうか。たくさんあるJ-REIT の中から一本ないし数本のファンドを選ぶのって、そんなに簡単なことでは無いですよね。

投資信託協会のサイトでは、目論見書を入手して投資の検討をするようにすすめています。J-REIT も投資信託ですから、当然ながら目論見書があるわけですね。

該当部分をちょっと引用してみましょう。

REITが証券取引所に新規に上場したり、公募増資をするときは、投資法人の仕組みや運用方針、運用体制、投資リスク、手数料や申込み方法、換金方法などを記載した「目論見書」が作成されます。新規上場するREITの販売はいくつかの証券会社が引き受けますので、そのREITを買いたい人は引受証券会社で目論見書を入手し、内容を確認したうえで、購入の申込みを行ってください。その際、引受証券会社に取引口座を開設する必要があります。

この記述からわかることをいくつか挙げてみましょう。

  • 目論見書は新規上場や公募増資のタイミングでのみ作成される
  • 目論見書は引受証券会社から入手できる

とりあえず、この2つが重要でしょうか。

引受証券会社というのは、新規上場するタイミングで、REIT を売ることの出来る証券会社ということです。一度上場してしまえば、どの証券会社でも売買が可能です。このあたりは株式と同じですね。

さて、これらの記述からわかるように、目論見書は新規上場する場合は特に有効ということですね。逆に言うと、それ以外のタイミングでは使い勝手が悪いということが言えそうです。

また、引受証券会社でしか手に入らないということなら、手に入れるのも一苦労ですね。口座の開設が条件と書かれていますし。ということで、すでに上場されているREIT を買う場合はこの資料はちょっと使えないように思います。

ちなみに、投資信託協会のサイトの同じページには、次のような記述もあります。

目論見書とほぼ同じ内容の「有価証券報告書」は財務局等で閲覧できるほか、金融庁のホームページに掲載の「EDINET」や証券取引所でも閲覧が可能です。

これが本当なら、有価証券報告書を読むほうが賢そうですね。有価証券報告書なら、簡単にネットでも手にはいりますし。

一つもの大なのは、有価証券報告書を読むには、それなりに会計の知識が必要だということです。これはちょっとハードルが高いかもしれません。

それにしても、有価証券報告書を読んで投資判断をするとなると、本当に株式投資と同じですね。

J-REIT に投資するリスクにはどんなものがある?

2014年9月28日 日曜日

投資信託協会のサイトによると、J-REIT へ投資するリスクとしては、次のようなものがあるのだそうです。

  • 不動産市場のリスク
  • 金利変動リスク
  • 地震・火災などによるリスク
  • 上場廃止になるリスク
  • 運営に関するリスク

どれも直感的に分かりやすいですよね。基本的には、株式投資のリスクと同じだと思っておけばよさそうです。

地震・火災などによるリスク

「地震・火災などによるリスク」が挙げられているのは、J-REIT らしい部分でしょうか。株式投資でも地震や火災はもちろん影響しますが、J-REIT への投資だとその影響はさらに大きいでしょう。

J-REIT はそれ自体が不動産投資会社のようなものです。火災や地震などで建物が使えなくなった場合は、確かに被害は大きそうです。賃料が入ってこなくなりますし、修理のコストもかかりますから。

もちろん、火災保険には入っているので火災にはある程度対処可能でしょう。しかし、地震はどうしようもありません。地震保険は個人向けの商品で、法人は対象から外れますから。それと湾岸に立っている施設も多いでしょうから、津波の被害も気になるところですね。

運営に関するリスク

運営に関するリスクというのは、要するに倒産リスクということですね。

J-REIT は会社みたいなものですから、倒産の可能性があります。もし倒産をすると、ほとんどお金が戻ってこない可能性すらあります。仮に倒産しなくても、経営状態が悪いという話が広がれば、市場価格が下がる原因になります。

実際過去には破綻したJ-REIT もあります。投資するときには十分に気をつける必要があるでしょう。

倒産リスクがあるというのが普通の投資信託との相違点

倒産する可能性があるというのは、普通の投資信託と大きく違う点と言えそうです。

もちろん普通の投資信託も、繰り上げて償還される可能性はあります。予定よりも早く投資信託を潰してしまうのです。日本の場合、比較的短期間で償還される投資信託も多いです。

しかし、普通の投資信託の場合は、償還されても基準価額が大きく下がるわけではありません。なぜなら、基準価額というのは、持っている金融資産によって決まるからです。実際に借金をして経営するJ-REIT とは、根本的に意味合いが違うのです。

この点は理解しておいた方がよさそうですね。上にも書きましたが、過去には倒産事例があることですし。

不動産投資信託(J-REIT)の5つのメリット| 本当にメリットなのか?

2014年9月28日 日曜日

投資信託協会というところのサイトによると、J-REIT には5つのメリットがあるそうです。具体的には以下の5つです。

  • メリット1: 少ない金額から購入できます
  • メリット2: 複数の不動産への分散投資が可能です
  • メリット3: 専門家により運用されます
  • メリット4: 換金性が高いです
  • メリット5: 収益がほとんど分配される仕組みです

こうしてみると、確かにメリットのように感じますよね。これらの5つが本当にメリットなのか、ちょっと考えてみましょう。

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J-REIT は分配金が多い| これって有利なことなの?

2014年9月27日 土曜日

前のページで見たように、 というのは株式より配当金(正確には分配金)が多いのです。なぜかというと、利益に占める分配金の割合が9割以上だと、J-REIT も税制的な優遇措置が期待できるからです。

さて問題は、分配金が多いという状況は、単純に喜んで良いのかということです。もちろん、分配金が多いのは嬉しいことに感じますが、本当に投資家にとってメリットがあるのでしょうか。

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J-REITは株式より配当金(正確には分配金)が多い

2014年9月27日 土曜日

J-REIT というのは、年に2回(一部のJ-REIT では年に1回)分配金が支払われます。分配金というのは、株式投資で言うところの配当金ですね。

過去のデータを見ていると、この分配金は株式の配当金よりも利回りが良いようです。

なぜJ-REIT は利回りが良いのか。簡単に見てみましょう。

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